「ばけばけ」トキ“ビア探し”にネット爆笑!脚本家ふじきみつ彦氏の「王道回」“何も起きない物語”本格化

[ 2025年11月17日 08:15 ]

NHK連続テレビ小説「ばけばけ」で朝ドラ初挑戦の脚本家・ふじきみつ彦氏。泣き笑いを誘う会話劇が反響を呼ぶ
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 女優の髙石あかり(22)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は放送開始から約2カ月。会話劇に定評のある脚本家・ふじきみつ彦氏(50)が朝ドラ初挑戦を果たし、派手さはなくとも、心に染み入る泣き笑いを誘う巧みな作劇が話題を呼んでいる。ふじき氏のコメントが同局から到着。執筆の舞台裏を明かした。

 <※以下、ネタバレ有>

 「バイプレイヤーズ」シリーズやNHK「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」などのふじき氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算113作目。松江の没落士族の娘・小泉セツと、その夫で日本の怪談を世界に紹介した明治時代の作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)をモデルに、怪談を愛してやまない夫婦の何気ない日常を描く。

 ふじき氏は広告代理店勤務を経て、30歳の時に作家活動を開始。日本の不条理演劇を確立した第一人者・別役実氏に師事。コント・小劇場からテレビドラマ・映画と、多彩な作品を書き続けている。2017年1月期にスタートした、名脇役6人が本人役を演じるテレビ東京「バイプレイヤーズ」シリーズのメーンライター。名台詞「テレ東だろ?」を生み出した。脚本を手掛けた21年のNHKよるドラ「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」(全7回)が第30回橋田賞を受賞。Eテレ「みいつけた!」などの教育番組においては、キャラクター作りから携わっている。

 第8回(10月8日)、松野トキ(髙石あかり)のお見合いが破談になった後の台詞「あのあの話」の応酬が、ふじき脚本の真骨頂。第35回(11月14日)は松野フミ(池脇千鶴)とともに生活に苦しむ雨清水三之丞(板垣李光人)を一喝した翌朝、トキが松野勘右衛門(小日向文世)から護身用にと授けられた木刀を“帯刀”して出勤。レフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)に「ブシムスメ」と言われ、木刀に手を掛けたものの、長すぎてうまく抜けない姿が健気だった。

 昨年6月の制作発表時、ふじき氏は「何も起きない物語を書いています」「取り立てて人に話すほどでもない他愛もない時間。そんな光でも影でもない部分に光を当てる朝ドラを書いてみたい」とコメント。第36回(11月17日)はトキがヘブンに頼まれたビールが何のことか分からない“ビア(ビール)探し”。何も起こらないストーリーが本格化し始め、爆笑をさらった。

 ――第8週「クビノ、カワ、イチマイ。」(11月17~24日)について。

 「松江に取材で行った時に、小泉八雲が薬局でビールを買っていたという話を聞いたので、それを是非使いたいなと思っていました。女中であるトキがビールを買うよう頼まれたとしたら、当然ビールのことは知らないから、どういうふうに買うのだろうと考えた結果、このような“ビア探し”のエピソードになりました。僕にとっては王道の回です」

 ――視聴者へのメッセージ。

 「これから、トキとヘブンが一緒になるまでをじっくり書いています。トキにとっては、全く初めて見る異国の人。価値観の違いよりももっと手前の、本当に何も知らないところからの始まりでした。ヘブンも全然知らない土地である日本に初めて来て、怖かったと思います。そんな2人が全然自分とは違うことをどう受け入れていくか。八雲も『オープンマインド』と言っていますが、心を開いて、何とか分かろうとして、お互いに歩み寄っていきます。今後も『ばけばけ』というタイトル通り、色んなことが“化けて”いきます。恨めしいことだったり、悲しいことだったり、それがちょっとずつ素晴らしいものに変わっていくのを見ていただけたらうれしいです。そして、何も起こらない週が来た時に『あ、何も起こらないのに面白いな』と思ってもらえたら、それが一番うれしいです」

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