藤井聡太王将 甲子園の敵を地元で討つ 羽生善治九段との非公式戦連敗阻止

[ 2025年10月12日 18:26 ]

藤井王将
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 藤井聡太王将(23)=7冠=が12日、名古屋市「ポートメッセなごや」で羽生善治九段(55)と対局し、92手で勝利した。本来はJT杯準決勝として渡辺明九段(41)と対局予定だったが、渡辺が左膝前十字靭帯損傷の術後障害のため来年3月31日まで休場することを発表。代わって1回戦で佐々木勇気八段(31)に敗れた羽生との非公式戦が組まれた。

 振り駒の結果、羽生が先手になり、戦型は相掛かりへ進んだ。31手目、5段目へ右銀を繰り出した羽生に対し、藤井は一度切った飛先の歩を改めて打ち直した。

 そこから相掛かり特有の激しい斬り合いへ突入。2枚飛車で右辺から藤井王へ迫った羽生に藤井が60手目、左桂を5段目へ跳ね出す。天王山の角が羽生竜に当たり、同時に羽生王の頭上へ3段階活用での桂成りも見据えた攻防兼備の一着。

 「非常に激しい戦いになった。途中は攻め込まれて苦しくしたが、際どいところで反撃に転じて流れを引き寄せられた」。持ち時間10分の早指しであっても勝機を逃さない読みの深さを裏付けた。対する羽生は「もうちょっといい手があった気がする。時間がない中で具体的に見えなかった」と振り返った。

 両者の対戦成績は藤井の14勝3敗。タイトル戦では22年度の第72期ALSOK杯王将戦でぶつかり藤井が4勝2敗で制した。昨年2月のNHK杯本戦まで5連勝中(未放映のテレビ対局は除く)だったが12月、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場での日本将棋連盟と同球場の100周年コラボ企画での非公式戦では、羽生が120手で勝利した。藤井が甲子園の敵を地元で討ち、永瀬拓矢九段(33)と佐藤天彦九段(37)の勝者を迎え撃つ11月23日の決勝へ景気づけとした。

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