「あんぱん」濱尾ノリタカ再登場“岩男父子1人2役”演じ分け!CP語る魅力 千尋役選考で唯一学ラン姿

[ 2025年9月16日 08:15 ]

連続テレビ小説「あんぱん」第122話。「キューリオ」に柳井嵩を訪ねてきたのは、田川岩男と瓜二つの田川和明(濱尾ノリタカ)(C)NHK
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 女優の今田美桜(28)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は16日、第122回が放送され、柳井嵩(北村匠海)の小学校の同級生にして戦友・田川岩男役を好演した俳優の濱尾ノリタカ(25)が、岩男の息子・和明役との1人2役で事前告知なしのサプライズ再登場を果たした。第12週・第59回(6月19日)以来13週ぶりとなる劇的な再登場。制作統括の倉崎憲チーフ・プロデューサー(CP)に濱尾の起用理由や魅力など舞台裏を聞いた。

 <※以下、ネタバレ有>

 「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズなどのヒット作を放ち続ける中園ミホ氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算112作目。国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかし氏と妻・暢さんをモデルに、戦争に翻弄されながら激動の時代を生き抜き、「逆転しない正義」にたどり着く柳井夫妻、のぶと嵩の軌跡を描く。

 第122回は1976年(昭和51年)、ミュージカル「怪傑アンパンマン」の製作がスタートし…という展開。

 八木信之介(妻夫木聡)は「月刊明潮」に掲載された朝田蘭子(河合優実)の記事「戦争体験者インタビュー 軍隊は運隊 拾った命の記」を読む。蘭子からの取材提案に、八木は「それは、勘弁してくれ」と席を立ち、廊下で嵩への来客とすれ違う。田川岩男(濱尾ノリタカ)にそっくりな男性――。

 それは岩男の息子・田川和明(濱尾ノリタカ)だった。和明は「私には今、息子がいるんですが、父親としてどう接していいのか、分からないんです。それは、父の記憶がないからではないのかと思っています」。父の“戦死”の真相を知るため、嵩を訪ねたのだった。嵩と八木はすべてを打ち明けた。

 岩男は駐屯地で中国の少年・リン(渋谷そらじ)と交流。出征後に生まれた、まだ見ぬ息子のようにかわいがった。しかし、リンにとっては“岩男先生”が親の仇という因縁。岩男はリンに撃たれたことを頑なに否定。「ずっと前から、覚悟しちょった」「リンはようやった!」と息絶えた。

 和明「その少年はどうなったんですか。処刑されたんですか」

 八木「いや、私が逃がした」

 嵩「それが岩男の望みだったんだ。最後まで岩男はその子のことをかばい続けて、息を引き取った。戦争さえなかったら、2人は誰よりも、心を許し合えていたはずだ」

 和明「なぜですか。なぜ父は、その少年をかばい続けたんですか。なぜ父は、殺されなければならなかったんですか」

 嵩「それが戦争なんだよ」

 和明の帰り道。のぶは追い掛け、絵本「あんぱんまん」を手渡した。

 やなせ氏の絵本・アニメ「チリンの鈴」をモチーフに、戦争の不条理を容赦なく描写。“空腹との闘い”とともに「戦争パート」の柱になった。

 戦後80年の節目の年に放送された今作。中園氏は「やなせさんを描くということは、戦争を描くということ」と覚悟を決め、第11週「軍隊は大きらい、だけど」(6月9~13日)&第12週「逆転しない正義」(6月16~20日)と2週にわたって本格的な戦争パートに割いた。

 第115回(9月5日)で屋村草吉(阿部サダヲ)との再会、その1カ月後の終戦記念日に決意を新たにしたのぶ&嵩を描くなど、ドラマ後半の戦後編も戦争が通奏低音となっている。

 倉崎氏も「この『あんぱん』という作品は戦争パートだけでなく、全26週を通して戦争がもたらしたものを描くんだ、とチーム全体で再確認して。劇中は戦後30年が経っていますが、ここであらためて戦争について問い掛けるシークエンスとして、中園さんが岩男父子の物語を紡いでくださいました」と岩男のエピソードを最終盤に再び盛り込んだ狙いを説明した。

 濱尾は朝ドラ初出演。今回、千尋役はオーディションが行われ、今後のエンタメ界を背負う新進気鋭の俳優数十人が集結したが、その中に濱尾の姿もあった。

 京都帝国大学に進学した千尋をイメージしてか、濱尾は1人だけ自ら学生服に身を包んで参加。倉崎氏は「この作品に駆ける熱意がひしひしと伝わってきて、岩男役をお願いしました。パン食い競走(第12回・4月15日)のロケでも、蘭子(河合優実)との撮影前日に『明日は大事なシーンなので、気持ちをつくりに来ました』とホテルから走って、汗だくで現場に現れたんです。走ると数十分はかかる距離なのですが、帰りも颯爽と走っていって。そういう人柄、人間性に、スタッフも皆、濱尾さんのことが好きになりましたね」と“愛されキャラ”ぶりを明かした。

 「岩男と和明のルックスには変化をつけたかったので、当時の流行なども考慮して、ロングヘアーにしていただきました」。内面も含め、濱尾が見事に父子2役を演じ分けた。

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