「あんぱん」東海林再登場“ラストピース”託したワケ「4Kで…」脚本・中園ミホ氏が津田健次郎の涙に感銘

[ 2025年9月11日 08:15 ]

連続テレビ小説「あんぱん」第65話。東海林明(津田健次郎)は若松のぶ(今田美桜)に「猫の手として…」(C)NHK
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 女優の今田美桜(28)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は11日、第119回が放送され、声優の津田健次郎(54)が好演した高知新報の「月刊くじら」元編集長・東海林明が第18週・第86回(7月28日)以来6週ぶりの本格再登場を果たした。

 <※以下、ネタバレ有>

 「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズなどのヒット作を放ち続ける中園ミホ氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算112作目。国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかし氏と妻・暢さんをモデルに、戦争に翻弄されながら激動の時代を生き抜き、「逆転しない正義」にたどり着く柳井夫妻、のぶと嵩の軌跡を描く。

 そして第119回は、東海林明(津田健次郎)が上京し、柳井家を訪問。柳井のぶ(今田美桜)は再会を喜び、東海林は柳井嵩(北村匠海)の活躍をうれしそうに語る。その頃、嵩は編集長を務める文芸誌「詩とメルヘン」の投稿作品を整理も、浮かない顔。八木信之介(妻夫木聡)たちに悩みを吐露し…という展開。

 東海林は高知新報を退社。暇を持て余し、足を延ばした。嵩の作品は全部チェックしていたが、“おじさんアンパンマン”(あんぱんを配る太ったおじさん)だけは腑に落ちない。「どういて…どういて、柳井はあれを描いたがな」と問うた。

 のぶ「いつか、うちの人が言いよりました。正義を行うなら、自分も傷つくことを覚悟しなければいけないと」「強さを見せつけて、敵を倒すがではなく、自分を顧みず、弱い人や困っちゅう人を救うがが、真のヒーローではないかなと思うがです。やき、アンパンマンはカッコ悪くてえい。弱くてえい。マントもボロボロでえい。アンパンマンは、嵩さんにとって唯一信じられる、正義の味方ながです」

 東海林「やっと見つけたにゃ。高知新報の面接の時に言いよった。あれや」「あの頃、おまえらは同じものを探しよった。それを、何十年かかけて、やっと見つけた。そうやにゃ」

 嵩「東海林さん、来るなら来るって言ってくださいよ。お久しぶりです。お目にかかれてうれしいです」

 東海林「俺もうれしいぞ。おまんらあは、ついに見つけたにゃー、逆転せんもんを。もっとこじゃあんと、あのおんちゃんを描け!のぶは、こじゃあんと応援せえ!おまんらあが、長い時間かけて見つけたもんは、間違っちゃあせん。俺は責任を持つ」

 新幹線の時間があるため、東海林は帰途に就く。

 東海林「アンパンマンによろしゅうにゃー」

 嵩「今度ゆっくり泊まりに来てください」

 のぶ「是非、嵩さんと語り明かしてください」

 東海林「はいよ。ほいたらにゃー」

 東海林の再登場は、中園氏のアイデア。第65回(6月27日)はのぶ、第71回(7月7日)は嵩の高知新報の面接試験が描かれたが、津田の演技に魅了された。

 のぶ「私が信じていた正義は、間違っていました。やき、今度こそ間違えんように、周りに流されず、自分の目で見極め、自分の頭で考え、ひっくり返らん、確かなものを、つかみたいがです。今の私には、それだけしか言えません」

 嵩「自分が正しいと信じていたことが、実はそうでなかったというか…。例えば、自分は正義だと思っていても、相手の立場からすると、自分は悪になってしまうんだと、思い知らされました」「何が正しいのか、逆転しない正義とは何なのか…。そもそも、逆転しない正義って、あるんでしょうか」

 2人の言葉に耳を傾ける東海林の表情や眼差しに、中園氏は「出来上がってきた映像を拝見した時、ハッとしました。4Kだとハッキリ分かりますが、津田さんの目が潤んでいるんです」と驚き。面接シーンを繰り返し視聴し、クギづけになった。

 「俺は、新聞を信用してない」「やき、俺は自分に愛想が尽きちょる」(第67回・7月1日)と戦時中の報道を省みた東海林だが「津田さんの面接シーンの演技を拝見して、彼はそれほどまでに強く2人にシンパシーを感じ、これから2人を見守っていく人物なんだなと、より実感しました」。当初の構想以上に、東海林のキャラクターが成長。「アンパンマン」誕生の“ラストピース”を託した。

その時が刻一刻と近づく。

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