肥後克広 膨らむ二刀流の夢 ダチョウ倶楽部は結成40周年

[ 2025年8月31日 05:30 ]

ポーズを決める肥後克広(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ

 【エンタメ カレイドスコープ】ダチョウ倶楽部が今年、結成から40年を迎えた。お笑い道をまい進する一方で、リーダーの肥後克広(62)は俳優としても活躍。大女優との共演を機に「レッドカーペットを歩きたい」という夢ができた。お笑いコンビ「霜降り明星」の粗品(32)と「ライブをしたい」と二刀流の夢は膨らむばかりだ。(西村 綾乃)

 猛暑日の連続記録が続いた東京。茶色のタンクトップ姿で都内の取材場所に現れると、うちわを手にうろうろ。背中を丸めて歩く姿は“おじいちゃん”のよう。ほどなくしてカラフルな衣装に着替え、会議室に入ってくるとすぐにスイッチオン。撮影では「ヤー!」とおなじみの声を上げ、柔和な表情で場を和ませた。

 2月にNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」に出演。主演の横浜流星(28)が扮する蔦屋重三郎から、吉原の大宴会という“報酬”につられ仕事を引き受ける彫師役で、横浜との軽快な掛け合いが注目された。

 それもそのはず、台本に書かれたセリフを言い終えても「OK!」がかからず、横浜とアドリブ合戦が続いた。2度目の共演だったが「撮影の一発目から流星が仕掛けてきた」とニヤリ。予定調和ではないラリーが視聴者の心を弾ませた。秋に再登場する予定といい「いい方向に“くるりんぱ”したところを見て」と自信を見せた。

 昨年、TBSドラマ「くるり~誰が私と恋をした?~」で片平なぎさ(66)と夫婦役で共演したことが転機になった。作中で認知症を発症する片平が見せた「顔」が「認知症になった僕の母と同じだった」と振り返るほどの女優魂に触れ、俳優として開眼。「今は演じることが楽しい。いつか映画祭でレッドカーペットを歩きたい!」と夢もできた。

 コロナ下の3年前、メンバーの上島竜兵さん(享年61)と突然の別れがあった。「何をやっても笑いを取る天才芸人上島が最後に誰も一ミリも笑えない、しくじりをしました。でも、それが上島の芸風です」。一晩で書いた追悼文には「世の中の重い空気を変えよう」という強い気持ちを込めた。「救われた」という周囲の反応に安堵(あんど)した。

 寺門ジモン(62)と守るダチョウ倶楽部は、結成40年を迎えた。今月7日に出演したテレビ朝日「アメトーーク!」では粗品とともに「どうぞどうぞ」などおなじみのネタを披露。「最高峰のお笑いを見た」と話題を集めた。「粗品という助っ人が来てくれた」と喜び、共に出演した有吉弘行(51)らと「ライブもできたら」と構想中だ。
 うちわを熱々のおでんに持ち替えたリーダーが、伝統芸で粗品をもん絶させ、大笑いする日を心待ちにしたい。

 ≪「バカ殿」衣装でにらみ 志村さん「飽きちゃダメ」≫お決まりのギャグ「どうぞどうぞ」がウケないと諦めた時期があった。見ていた志村けんさん(享年70)は「飽きちゃダメだ」と3人を叱咤(しった)。共演した舞台「志村魂」では「バカ殿の扮装のまま、僕らが手を抜かないようにらみつけていた」と懐かしむ。「必死に笑いを取ったらウケて、延々やってたら今度は“長い!”ってにらまれた」

 ≪「負けを笑いに」尊敬する鶴瓶さん≫今月1日に発売した書籍「頼る力」(小学館新書)には「昭和のジジイが令和で地雷を踏まないためのすべ」を詰め込んだ。周囲と争わず、負けを笑いに変えることで芸能界を泳いできたと自負。その達人は「笑福亭鶴瓶さん」と尊敬している。頼る力は家庭内でも発揮。犬の散歩、皿洗い。あいた穴を誰かが埋める“良い加減”が円満の秘訣(ひけつ)だ。

 ≪来月12日公開「風のマジム」で“沖縄弁”披露≫9月12日公開の映画「風のマジム」では沖縄・南大東島で国産のラム酒造りに奔走する主人公(伊藤沙莉)の良き理解者を演じている。サトウキビ畑の中で「あきさみよー(驚いた)」と沖縄の方言も披露した。10月17日には出演映画「牙狼<GARO> TAIGA」が公開。過去作と同じ釣り人役だが「怪獣に変身します」とPRした。

 ◇肥後 克広(ひご・かつひろ)1963年(昭38)3月15日生まれ、沖縄県出身の62歳。85年にダチョウ倶楽部を結成。純烈と組んだユニットで2022年末の「NHK紅白歌合戦」にも出演。森本レオらのものまねも得意。趣味は家庭菜園。1メートル79。

 

続きを表示

この記事のフォト

「カレイドスコープ」特集記事

「美脚」特集記事

芸能の2025年8月31日のニュース