「あんぱん」次郎は急きょ生まれた役だった!モデル暢さん初婚相手 台本完成直前に判明 CP語る裏側

[ 2025年6月23日 08:15 ]

連続テレビ小説「あんぱん」。若松次郎(中島歩)(C)NHK
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 女優の今田美桜(28)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は23日、第61回が放送され、主人公・若松のぶの夫・若松次郎が危篤に陥った。SNS上には心配の声が相次ぐ。次郎役を好演しているのが俳優の中島歩(36)。制作統括の倉崎憲チーフ・プロデューサー(CP)に中島の魅力や起用理由など舞台裏を聞いた。

 <※以下、ネタバレ有>

 「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズなどのヒット作を放ち続ける中園ミホ氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算112作目。国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかし氏と妻・暢さんをモデルに、激動の時代を生き抜いた夫婦を描く。

 中島の朝ドラ出演は、ヒロイン・安東はな(吉高由里子)の親友・嘉納蓮子(仲間由紀恵)と恋に落ちる帝大生・宮本龍一役を演じた2014年度前期「花子とアン」以来11年ぶり2回目。脚本が中園氏、チーフ演出が柳川強監督という今作のタッグも「花子とアン」と同じになった。

 今回演じたのは、朝田のぶ(今田美桜)の夫となる一等機関士・若松次郎。父親はのぶの父・朝田結太郎(加瀬亮)の知人で、機関長。次郎本人も結太郎と船上で会ったことがある。戦争が激化したため、貿易や旅行ではなく、兵隊や軍需物資を運ぶための航海に出るようになった。

 第60回(6月20日)、無事に生還したものの、海軍病院に入院。「肺浸潤」を患っていた。肺浸潤とは、膿や血液など空気より密度の高い物質が肺胞内に浸み出した状態。過去には肺結核の初期の状態を意味した。

 中島は、倉崎氏が入局5年目にテレビドラマ演出デビューを果たした山形発地域ドラマ「私の青おに」(15年11月、BSプレミアム)に出演。浜田広介氏の児童文学「泣いた赤おに」をモチーフにした物語で、中島は浜田広介記念館の学芸員・森岡広太役を演じた縁があった。

 「右も左も分からない僕の監督デビュー作に力を貸してくださった感謝もありましたし、『花子とアン』で中園さんやチーフ演出の柳川監督たちとのご縁もあってオファーさせていただきました」と起用理由を説明。

 主人公のモデルとなった暢さんが戦前、お見合い結婚をしていた史実はあまり知られていないが、その相手が6歳年上の小松総一郎さんだったと、昨年、高知新聞社の記事で判明。倉崎氏ら制作スタッフが高知に飛んで関係者を取材し、総一郎さんの職業(海運会社勤務)や趣味(カメラ)を脚本に反映した。

 「総一郎さんのお写真を拝見すると、どことなく中島さんに似ていて、長身の中島さんなら機関士の制服も似合うなと思いました。そして、いわゆる当て馬的なキャラクターと思われないための説得力やリアリティーが、次郎役には不可欠。出番がそれほど多くないからこそ、中島さんの個性や演技力に託しました」

 実際、次郎はオンエア上、第8週「めぐりあい わかれゆく」(5月19~23日)の第37回(20日)で初登場し、のぶとお見合い。第39回(22日)でプロポーズ、第40回(23日)で再求婚&受諾と、3回会っただけで“スピード婚”に至った。

 次郎が航海に出るため、結婚後も2人が一緒にいる時間は短い。それでも、中島が次郎の誠実さや懐の深さを見事に体現。視聴者の心をわしづかみにした。

 「我々も以前から暢さんが戦前に結婚されていたことはつかんでいたのですが、お相手がどなたかはハッキリ分からず。総一郎さんのことが分かったのは、実は中園さんが第5~6週あたりの脚本を執筆されている時で。そこから、次郎の人物像、のぶとのエピソードを中園さんと練り上げて、盛り込みました」。次郎は台本完成直前に急きょ誕生した役だった。

 史実が判明していなかった場合、ストーリー展開は変わっていたのか。「もしかしたら、のぶが戦前に結婚していたことは描かず、嵩が初婚の相手ということになっていたかもしれません」と明かした。

 未来を見据え続けた次郎。この日、速記を習得していたことも判明した。のぶの戦前・戦中と戦後をつなぐ“希望の懸け橋”となる。

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