「あんぱん」実物あんぱんキーアイテム&涙のタイトル回収の裏側 CP「初期に発想」中園ミホ氏作劇を絶賛

[ 2025年4月4日 08:15 ]

「あんぱん」制作統括・倉崎憲氏インタビュー

連続テレビ小説「あんぱん」第5話。屋村草吉(阿部サダヲ)は原豪(細田佳央太)にもあんぱんを手渡し…(C)NHK
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 女優の今田美桜(28)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は4日、第5回が放送され、風来坊のパン職人・屋村草吉(阿部サダヲ)が焼いた「あんぱん」に朝田家が救われる姿が描かれた。この日は奇しくも「あんぱん」の日。食べ物の「あんぱん」がキーアイテムとして登場する劇的な展開で、第1週早々、視聴者の涙を誘う「タイトル回収」がSNS上で話題を集めた。制作統括の倉崎憲チーフ・プロデューサー(CP)に舞台裏や狙いを聞いた。

 <※以下、ネタバレ有>

 「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズなどのヒット作を生み続ける中園ミホ氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算112作目。国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかし氏と妻・暢さんをモデルに、激動の時代を生き抜いた夫婦を描く。中園氏は2014年度前期「花子とアン」以来2回目の朝ドラ脚本。今田は21年度前期「おかえりモネ」以来2回目の朝ドラ出演、初主演となる。

 第5回は1927年(昭和2年)秋、朝田家の大黒柱で商事会社に勤める朝田結太郎(加瀬亮)が心臓発作のため、海外出張から帰る船上で急逝。朝田家は計り知れない悲しみに包まれた。

 愛娘・朝田のぶ(永瀬ゆずな)は葬儀で一粒の涙も出ない。母・朝田くら(浅田美代子)は愛息が生まれてきた意味を問い、好物のあんこも喉を通らない。父で石工の朝田釜次(吉田鋼太郎)は愛息の墓石を彫らねばならない運命に打ちひしがれた。

 柳井嵩(木村優来)から訃報を聞いた風来坊のパン職人・屋村草吉(阿部サダヲ)はあんぱんを焼き、朝田家に差し入れ。釜次、のぶ、くら、朝田羽多子(江口のりこ)たちが次々に口に運ぶと、笑顔が戻った。

 「朝田家の人々は、ホカホカのあんぱんに生きる力をもらったのです。ではまた来週。ほいたらね!」(語り・林田理沙アナウンサー)

 次週予告。3代にわたって「朝田石材店」を営んできた朝田家がパン屋に挑むことが明らかになった。

 実物の「あんぱん」が物語のカギを握る展開について、倉崎CPは「まず中園さんとドラマのタイトルを考えることから始めて、親しみやすくて呼びやすく、かつ『アンパンマン』も連想してもらえるシンプルなものがいいよね、ということでチームの満場一致で決まりました。そして、物語を構築していく上で、関係各所に小松暢さんの取材をさせていただいたんですが、特に1946年(昭和21年)に高知新聞社に入社する前の史料がかなり少なく、戦前の暢さんにたどり着くことがなかなか難しかったんです。“ハチキン”という快活な性格と、陸上大会で優勝するほど足が速かったのは事実と分かったので、のぶのキャラクター造形に生かしましたが、戦前パートは思い切ったフィクションの要素を取り入れた方がいいと中園さんと腹を括りました」と経緯を説明。

 「もう一つ大きかったのは、『アンパンマン』のジャムおじさんを連想されている視聴者の皆さんも多いと思いますが、阿部さん演じる草吉というキャラクター。のぶの実家をドラマオリジナルの設定にすることと、草吉の存在が組み合わさって、朝田家がパン屋を開くというアイデアは、だいぶ初期の段階で中園さんと一緒に発想しました」

 初週の最後に“タイトル回収”を持ってきたのは「第1週のラストは、朝ドラのスタートをどう駆け抜けて、どう第2週以降につなげるか、という意味でも非常に大事。中園さんが見事な作劇をしてくださいました」と絶賛した。

 倉崎CPによると、タイトル回収のオンエア日と「あんぱんの日」が重なったのは「偶然」。今後も、食べ物の「あんぱん」は随所に登場。朝田家を救った第1週に続き、どのような存在になり、ドラマを彩るのか、注目される。

 【あんぱんの日】1875年(明治8年)4月4日、東京・向島の水戸藩下屋敷を行幸された明治天皇に、初めて酒種桜あんぱんが献上されたことにちなむ記念日(「木村屋総本店」公式サイトから)。

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