「あんぱん」初回老けメークは「2時間がかり」CP語る裏側 今田&北村も思い…実は「アドリブ」のセリフ

[ 2025年3月31日 08:15 ]

連続テレビ小説「あんぱん」第1話。中年の柳井のぶ(今田美桜)は柳井嵩に声を掛け…(C)NHK
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 NHK連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)の第1話が31日、放送された。冒頭は“老けメーク”を施した女優・今田美桜(28)演じる朝田のぶと俳優・北村匠海(27)演じる柳井嵩の中年の姿から始まった。当時を再現するために若き2人に施した“老けメーク”の秘話を、倉崎憲チーフ・プロデューサー(CP)に聞いた。(那須 日向子)

<以下、ネタバレあり>

 「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズなどのヒット作を生み続ける中園ミホ氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算112作目。「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかしさんと妻・小松暢さんをモデルに、激動の時代を生き抜いた夫婦を描く。

 注目の初回、冒頭に映し出されたのは、中年の夫婦の姿。やなせさんは、54歳の時にアンパンマンを生み出した“遅咲き”の漫画家。やなせさんの生涯、そしてそれを支えたのぶの物語は、「絵本のアンパンマンが生まれた」50代の場面から幕を開けた。

 北村演じる嵩は、私たちが目にしていたやなせたかしさんの姿と違和感なく重なった。今田演じるのぶにも、50代らしいシワが。2人の姿について、制作統括の倉崎CPは「今田さんも北村さんも、特殊メークです」と告白。「それぞれ2時間ぐらいかけて完成させていました」と明かした。中園氏も「あ、私の知っているやなせさんだ」と太鼓判だったという。

 実はこのシーンは、収録の初期段階で撮影された。クランクインして約1カ月後という間もない中、おのおのが気持ちをつくり上げて撮影に臨んだという。2人は3月10日に行われた第1週試写会後の取材でこの撮影の舞台裏について語っており、北村は「僕ら夫婦がどういう人生を歩んできてあの場面に至るのかというのは、想像の中でやるしかなかった。楽しむしかないという気持ちで臨みました」と回顧。また「シーンの終わり際、“朝ごはん食べます”みたいなところは、ほぼアドリブです」と明かし、今田も「2人のかわいらしさとかが凄く出ているんじゃないかな。凄く好きなシーンです」と笑顔で語っていた。

 物語の中年のシーンから始めたのにはある狙いがあった。倉崎氏は「やなせさんは漫画家としては遅咲きの人。絵本の『アンパンマン』を生み出したのは50代で、アニメとなって本格的に大ヒットしたのは70歳を超えてから。そこにたどり着くまでの人生を“ちゃんとこのドラマで描きますよ”ということを、最初に提示したかったんです」と語る。国民的キャラクター誕生までの経緯をきちんと描きたいという強い思いが反映されたシーンとなった。

 そんな倉崎氏の思いに、今田と北村は完璧に応えた。完成した映像を見た倉崎氏は「今田さんも北村さんも、“アンパンマンを生み出す嵩を支えるのぶの物語がここから始まるんだ”ということをうまく表現してくださった。冒頭にこのシーンを持ってきた甲斐があったなと思わせてくれた」と感激しきり。「『逆転しない正義』というのが、アンパンマンの大事なテーマの一つ。物語の冒頭で描くことができてよかった」と充実した表情で振り返った。

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