フジ日枝久氏とは…40年権力握る 人事に圧倒的な影響力 編成局長時代に「楽しくなければ…」

[ 2025年3月27日 16:39 ]

日枝久氏
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 フジテレビと親会社フジ・メディア・ホールディングス(HD)の定例取締役会が27日、東京・台場の同局で行われ、日枝久フジテレビ相談役の退任を発表した。フジサンケイグループは「日枝帝国」とも呼ばれたほど、日枝氏が権力を掌握。今後フジテレビがどう変わっていくのかが注目される。

 日枝氏はどうやって「帝国」をつくり上げたのか。

 早稲田大学卒業後、1961年にフジテレビに入社。報道や編成を経て80年にフジの編成局長に就任。42歳の若さでの抜てきだった。翌年「楽しくなければテレビじゃない」のスローガンを掲げ、82年に「視聴率3冠」を達成。黄金時代を築き上げた功労者となった。こうした実績から、次第にグループの全権を握るようになった。

 1988年に社長に就任し、40年近く権力を握った。政財界にも深い人脈を築き、森喜朗、安倍晋三の両元首相とは特に親しく、安倍氏とはゴルフ仲間だった。銃撃事件で亡くなった後には遺体と対面し、国葬にも参列。国葬の司会はフジの島田彩夏アナが務めた。グループ全体の人事に圧倒的な影響力を誇り、2017年にフジの会長を退任し相談役となった後も変わらなかった。

 経済界にも顔が利き、大口スポンサーを多く獲得した。

 相談役となっても「局長以上の人事は日枝さんの承認が必要で役員人事は全て日枝さんの意向」(同局関係者)とされ、幹部は“日枝帝国”の中で昇進してきたといわれたほど。

 新社長に就任した清水氏も「当然、日枝氏の影響下にある」(同)という。会見で金光氏が「(日枝氏は)企業風土の礎をつくっているのは間違いない」と述べた。

 関係者は「局長以上の人事は日枝さんの承認が必要で、さらに役員人事は全て日枝さんの意向だった。これが20年続いた。昇進した人たちは“日枝さんのおかげ”と考え、日枝氏の意向に従うようになった。こうして日枝帝国は長く続いてきた」と解説した。

 開局以来の未曽有の危機に直面し、会社が生き残るためには、経営陣の刷新は不可欠となっていた。フジテレビの親会社、フジ・メディア・ホールディングス(HD)の株式を7%超保有する米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが2月3日、同HDに、一連の騒動の渦中にある日枝久取締役相談役の辞任を求める書簡を送ったと発表していた。

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