松坂桃李主演の27年大河、舞台は「幕末」 現代に描く意図とは「すぐそこに戦争の危機…今と似てる」

[ 2025年3月3日 14:05 ]

<2027大河ドラマ 制作・主演発表会見>登壇する主演の松坂桃李(撮影・木村 揚輔)
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 2027年に放送されるNHK大河ドラマ第66作が3日、発表された。タイトルは「逆賊の幕臣」で、主演は俳優・松坂桃李(36)に決定。“勝海舟のライバル”と言われた「小栗上野介忠順」が題材で、激動の幕末を舞台に描く。大河“恒例”の幕末が舞台だが、どのような意図が込められているのか。

 主人公は幕臣・小栗上野介忠順。日本初の遣米使節となって新時代の文明を体感し、新しい国のかたちをデザインした江戸幕府の天才。だが、明治新政府に「逆賊」とされ歴史の闇に葬られた。幕臣の知られざる活躍を描くスリリングな胸熱エンターテイメントとして、脚本は連続テレビ小説「おかえりモネ」などを手掛けた安達奈緒子氏が担当する。

 大河ドラマではこれまで、幕末を舞台に多くの作品を描いていた。74年「勝海舟」や98年「徳川慶喜」、04年「新選組!」や08年「新選組!」、10年「龍馬伝」、幕末後の明治時代を描いた90年「翔ぶが如く」や13年「八重の桜」、18年「西郷どん」など多岐にわたる。今作では、「幕府を倒した側」ではなく「幕臣の側」がら、幕末史を描く。

 制作統括を務める勝田夏子氏は、「時代遅れな江戸幕府が明治維新で倒れ、日本はようやく近代を迎えた…という歴史観は、もはや過去の物」と指摘する。「近年の研究では、日本の近代は既に幕末から始まっていたことが明らかになっています。司馬遼太郎が勝海舟と並べて明治の父と呼んだ人物、それが小栗です」と明かす。

 現代に伝える意図としては、「幕末の日本は現代と本当に良く似ていました。グローバル経済に巻き込まれ、関税率の交渉に悩まされ、物価高と格差が人々の生活を直撃しました。また、フェイクも含めた情報が拡散され、誰もが世相を批判するようになり、社会の分断が深刻化しました。更に、災害やテロの脅威があり、大国のパワーゲームにより戦争の危機がすぐそこに迫っていました」と、近代の日本とよく似た状況だと説明。

 「明日どうなるか分からない不確実な時代です。そんな中、大栗は国の独立と社会の安定を守ろうと近代化政策を進めました。このドラマは大栗が国内外の諸勢力と繰り広げる外交、情報戦にスポットを当てます。次々と起こる幕末の事件の裏で起きていた信頼と裏切りが交錯するスリリングで熱いドラマ」だといい、「大いなる時代の転換期に決して諦めず未来を切り開こうとした先人たちの熱い思いを知り、もしかしたらありえたかもしれない別の未来に思いを馳せることが、今を生きる私たちの力になればと願っています」と思いを馳せた。

 こうした背景を、主演の松坂は「深く理解してくださっている」と絶大な信頼を寄せる。勝田氏と松坂は、連続テレビ小説「梅ちゃん先生」(2012)「わろてんか」(2017)、大河ドラマ「軍師官兵衛」(2014)、土曜ドラマ「今ここにある危機とぼくの好感度について」(2021)の3作でタッグを組んだだけに、「演技力、人柄もちろん、各作品の思いを的確に捉えてくださる」と大絶賛。「作品の狙いみたいなものを本当に的確に掴んでくださって、同じ方向を向いて、仕事ができる。非常に信頼感があります」と期待を寄せた。

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