「御上先生」松坂桃李の“読解力”に脚本・詩森ろば氏感動「あの脚本から私の思いを理解…」絶大な信頼感

[ 2025年2月23日 12:00 ]

日曜劇場「御上先生」御上孝を演じる松坂桃李(C)TBS
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 俳優・松坂桃李(36)が、TBS系日曜劇場「御上先生」で官僚教師を演じ、大きな話題を集めている。文科省の官僚が高校に派遣され、教育現場を改革させる…という全く新しい学園ドラマで、脚本を手掛ける詩森ろば氏とは19年公開映画「新聞記者」以来のタッグとなった。あれから約6年、詩森氏は再び官僚を演じる松坂をどう見ているのか。作品に込めた思いや、松坂への印象を聞いた。(中村 綾佳)

 映画「新聞記者」で、外務省から内閣情報調査室に出向している若手官僚・杉原を演じた松坂。あれから約6年、「御上先生」で私立高校に派遣された官僚・御上を熱演している。

 今作で演じている御上は、東大卒の文部科学省エリート官僚。出向で私立高3年の担任教師になったことを機に、生徒を導きながら教育制度を現場から壊して権力に立ち向かう物語だ。詩森氏によるオリジナル脚本で、「ドラゴン桜」(21年)や「VIVANT」(23年)、「アンチヒーロー」(24年)など数多くのヒット作を手掛けた飯田和孝がプロデューサーを務める。松坂の日曜劇場出演は、大ヒットとなった「VIVANT」以来で、主演は初めてとなった。

 「学園ドラマをやりたい」と提案したのは、教員免許を持つ飯田プロデューサーだが、「官僚×教師」のテーマを生み出したのは詩森氏だ。「映画『新聞記者』の後も個人的に、官僚について知りたいと思って勉強は続けていました」と、映画で官僚を取り扱ったことがこの物語にもつながったといい「官僚派遣制度は以前から知っていました。皆さんが思っているより官僚の方って、いろんなところに派遣されているんですね。このテーマを描いたら、面白いものになっていくかもしれないという感覚は最初からあった気がします」と、手ごたえをつかんでいた。

 松坂の起用は、飯田プロデューサーの念願だった。「VIVANT」の演技を見て「松坂さんにオファーをしたい」と決めていたという。こうして松坂と「新聞記者」以来の顔合わせとなった詩森氏。「松坂さんは、まず顔合わせの第一声で感動してしまいました。完璧だったんです。最初の台本読みから、もう完璧で…撮影も見学させてもらいましたが、本当にパーフェクトでした。放送を見ると、今度はパーフェクト以上。本当に素晴らしいと思いました」と、その完成度にうなった。

 何より感動したのは、作品への理解の深さ。「松坂さんが何かのインタビューで“御上は愛の人だ”とおっしゃっていて。これは、私が一番大切にしたかったことなんです。あのクールな物言いの脚本の中からそれを読み取ってもらえていることが、もの凄く嬉しかったし、とても信頼しています」と絶大な信頼を寄せた。

 映画と同じ官僚役となったが、「(映画の)杉原は意識していない」という。だが「杉原は、最後はシステムにすりつぶされてしまう。そこを、今回はそうならないように書きたいという思いは、少しありました」と、杉原の無念を晴らしたい…という思いも。

 「御上と杉原は“全然違う人間だ”と思って書きましたが、『新聞記者』の時は、勇気を持って起こした杉原の行動がどこにも届かないものになってしまった…という展開に私は苦しさを感じていたので、今回こそは届かせたいという思いはありましたね」。

 松坂が「俳優人生の第2の分岐点、ステップアップにしたい」と意気込む同作。生徒たちそれぞれのキャラクターが動き出し、ますます目が離せない展開となったが、御上がどのような道を歩んでいくのかにも注目して物語を見守りたい。

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