パーティーパーティー(2)「劇場ではいつもウケている」自信 今度こそM-1審査員納得させる!

[ 2025年2月18日 11:01 ]

単独ライブを控え笑顔のパーティーパーティー(左から)きむきむ、ひらかわ
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 ガクテンソクの奥田修二も認める笑いの破壊力。しかし、なぜか賞レースでは弾けきれない。奥田から指摘されたのは、ネタの見せ方。少しチャンネルを替えることで大きく化ける可能性があるだけに、今年は周囲の期待も大きい。

【パーティーパーティー・インタビュー(2)】

◆◆組むべくして組んだコンビ◆◆

 ―芸人を目指されたきっかけは何なのでしょうか?

 きむ「ぼくはめっちゃアホ校やって、まあ兄貴とかも全員アホでしたけど(笑い)、三男で、卒業してもやることも別にないし、友達とNSC行こうぜってなったんです。友達はローン組んで入る予定やったんですけど、NSCの面接の後にローンの説明会を受ける必要があったんですが、分割で払うんやろ?わかるから行かんでええやろってご飯食べに行ったら、ローンの説明会受けてへん人はローン組めないってなったんです。だから友達は来れなくなったから、ひとりでお笑いを志しました」

 ―ひらかわさんは?

 ひら「ぼくは中1ぐらいの時に、10個上のお姉ちゃんの彼氏がお笑い好きで、オールザッツを録画したビデオ借りて見たら、FUJIWARAさんにめっちゃハマったんです。滋賀のめっちゃ田舎やったから、お笑いのフェスとかしか行ってなかったんですけど、なんかいつの間にか自然と芸人になるんやろな、みたいな感じでしたね。ただ高校の時にめっちゃ親に反対されて、大学出たら何でもいいから、と言われたから大学は行きました」

 ―出会いはNSCですよね?

 きむ「同期は同期でも、顔は知ってるみたいな感じでした。最初のほうはルームシェアしてて、そこに平川が結構遊びに来てたりしてたのかな。そこらへんから話をするようになった感じですね」

 ひら「コンビ組むのを意識するのは、2人とも解散がほぼ決まっている感じだったころですね。ぼくはずっと書く側で自分で考えてたんですけど、単純に面白いことを言ってくれる人とやってみたいなっていうのはありました。それにきむはピッタリやったんで」

 ―きむさんは?

 きむ「そのころはぼくもネタ書いてたんですけど、頭打ちっていうか、自分ではこんなもんしか考えられへんな、みたいなところがあって。めっちゃサボりやから7個だけボケ出したらもうええわ、みたいな感じでずっとやってたんです。でも、一回ひらかわの知恵も交えてやったらどうなんやろうっていう感じで始まったんです」

 ―最初に合わせられた時は可能性を感じられましたか?

 ひら「なんかテーマを出してボケを考えてもらったんですけど、それとは全然関係ないねんけど浮かんだわ、というのがめっちゃおもろかったんです。そういうところは才能あるなあと思うし、今もそういう作り方は続いていますね」

 きむ「ただ、最初の方のガクテンソクの奥田さんに指摘された話に戻りますけど、パッと思いついたボケの精度を高めることでウケはすごく良くなるんですが、そればっかりになると羅列に見えたりするんです」

◆◆面白いだけでは獲れない現在の賞レース◆◆

 ―ジレンマですね。でも、面白いボケがあるというのは絶対的に武器だとは思うのですが、どうでしょう?

 きむ「ぼくら、22、23年は3回戦でM-1落ちたんですけど、その前は3年連続で準々決勝いってるんです。だから、ほんまに何したらいいんかわからんすぎて、ちょっと考えんのやめて、ウケることを一旦しようって言って、そっからほんまにめっちゃウケるようになったんですよ」

 ―しかし、筋の必要性を指摘されて…。いやー、でも、ほんとにお笑いというのは難しいですね。

 きむ「ほんま(笑い)。でも、奥田さんには“筋だけ入れてくれたら文句ないんやから入れてくれ”って言われるんです(笑い)。そっか、確かに、ある種そこだけやなっていうかね。確かにね、審査員してる人もね、大変やとは思うんですけど、みんなひねくれてるんから、ぼくみたいなの見たときに、ボケてるだけやん、とか言いよるんですよ(笑い)。そういう人を納得させるのが必要ということですよね」

 ―もちろん、M-1で結果を残すのは大きな目標だとは思うんですけど、芸人として大切にしていることはありますか?

 きむ「テレビのロケとかもちょくちょく行かせていただいて、お客さんにもそれなりに愛されているところもあるので、地道にちょっとずつ、ちょっとずつ成長できればとは思っています。もちろんM-1で結果出せたら一番いいんですけどね。ただ、どうやったらウケんねやろっていうのでは悩んでないっていう部分では、なんか面白いことはできてると思うんで」

 ひら「何より、劇場でいつもウケてるっていうのは一番やっぱ大事やなっていうのは思うんで、それでまあ、なんかわかんないですけどポンって、誰かの推薦みたいなのがあったり、タイミングがハマれば一気にバーンっていうチャンスがあると思うんです。そういう意味では、常にどこに出ても大丈夫なような準備はしときたいですね」

 ―わかりました。だけど、今年こそM-1で結果を出してください!

 きむ「ありがとうございます。筋があるのか、確認してみてください(笑い)」=終わり

 【取材を終えて】M-1グランプリでの成功は、売れない芸人のシンデレラ・ストーリーを約束してくれるが、一方でそこに至るまでに大変な労力を強いることも間違いない。大会の時期が近づくと「とても憂鬱になる」と、思考が全部M-1用のネタ作り一辺倒になるしんどさを告白するコンビもいる。

 そのため賞レースの弊害のような議論も時々目にするが、記者は若い芸人は大いに賞レースで悩んでほしいと考えている。賞レースがほぼなかった時代、売れない芸人は自分がどう売れるのかイメージを浮かべることさえ難しかった。少なくとも、現在はどうすれば売れるのか容易にイメージができる時代になっているからだ。

 具体的な目的に向かってトライ&エラーをできる時代に育った幸せ。パーティーの2人はそれをしっかり自覚しているように感じた。(江良 真)

 ◇「パーティーパーティーの全国1ヶ所漫才ツアー」3月1日19時半開演。会場よしもと漫才劇場。チケット前売1500円、当日1800円、配信1300円。問い合わせはFANYチケット0570-550-100。

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