「虎に翼」美佐江は美雪の母 赤い栞の手帳“遺言”に寅子&ネット絶句「狭い世界の特別」出産3年後の悲劇

[ 2024年9月20日 08:15 ]

連続テレビ小説「虎に翼」第125話。佐田寅子(伊藤沙莉)は“赤い栞の手帳”に書かれた森口美佐江の最期の言葉に…(C)NHK
Photo By 提供写真

 女優の伊藤沙莉(30)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「虎に翼」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は20日、第125話が放送された。

 <※以下、ネタバレ有>

 向田邦子賞に輝いたNHKよるドラ「恋せぬふたり」などの吉田恵里香氏がオリジナル脚本を手掛けた朝ドラ通算110作目。日本初の女性弁護士・判事・裁判所所長となった三淵嘉子氏をモデルに、法曹の世界に飛び込む日本初の女性・猪爪寅子(ともこ)の人生を描く。吉田氏は初の朝ドラ脚本。伊藤は2017年度前期「ひよっこ」以来2回目の朝ドラ出演、初主演となった。

 第125話は、星航一(岡田将生)が桂場等一郎(松山ケンイチ)に真っ向から意見。図らずも、佐田寅子(伊藤沙莉)にまで心配を掛ける事態を引き起こしてしまう。並木美雪(片岡凜)の審判の後、寅子を訪ねた祖母・並木佐江子(辻沢杏子)は驚愕の事実を突きつける…という展開。

 佐江子「私、森口美佐江の、母です」

 寅子「ごめんなさい、あの、私…」

 佐江子「ずっと、謝りたいと思っておりました。あの時は娘を助けてくださろうとしたのに」

 寅子「いえ、私は…。あの、今、美佐江さんは」

 佐江子「美佐江は、死にました。美雪が3歳になってすぐ、車に轢かれて。ここ(赤い栞の手帳)に、美佐江が最期に残した言葉が、書かれているんです」

 寅子はページをめくり、絶句。「美雪 愛してあげられなくて ごめんね」。栞と思われたのは“赤い腕飾り”――。

 「私はたしかに特別だった。私が望めば全てが手に入った。全てが思い通りになった。盗みも体を売らせることもできた。(約10秒のブラックアウト)けどこの東京で私はただの女にすぎず、掌で転がすはずが、知らぬ間に転がされていた」

 「次々にわく予期せぬことに翻弄された。身籠れば特別な何かになれるかと期待したが無駄だった。私の中に辛うじて『特別な私』が消えぬうちに消えるしかない」

 「あの人を拒まなければ、何か変わったのか?あの人は私を特別にしてくれたのだろうか?」

 寅子が佐田優未(竹澤咲子)を思わず美佐江から守った第92話(8月6日)の回想。

 「あの日、あと一歩だったのだ。それなのに、それなのに私は…私のせいで…」(語り・尾野真千子)

 寅子の生涯最大の後悔――。

 連続ひったくり事件への関与疑いや“赤い腕飾り”で「新潟編」(第16~19週)の“ラスボス的”な存在として注目を集めた法学部志望の高校生・森口美佐江(片岡凜)。約13年前に亡くなっていた。

 美佐江は1953年(昭和28年)3月に東京大学合格。少年調査記録によれば、美雪の生年月日は1956年(昭和31年)6月25日。美佐江が22歳の年に出産したことになる。佐江子によれば、その3年後の1959年(昭和34年)、20代半ばにして他界した。

 第125話の劇中の年代は1972年(昭和47年)4月まで進んだ。

 SNS上には「やっぱり美佐江の母と娘だったのか」「美佐江は狭い世界での特別な存在なだけだった。上京してしまえば、もっとカリスマ性があり特別な人間はいるからね」「ある意味、苦い終わり方でもありますね」「美佐江の件、そういう回収のされ方をするのかと胸がぎゅっとなった…けど、それは寅ちゃんのせいじゃないんだよな」「片岡凜、台詞だけでも芝居がいい」などの声が上がった。

 次週予告。寅子が美雪と言い争うようなシーン。新潟時代から約20年。「どうして人を殺しちゃいけないのか」(第92話)。美佐江の根源的な問いへの答えは見つかったのか。

 23日から最終週(第26週)「虎に翼」に入る。

続きを表示

この記事のフォト

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

芸能の2024年9月20日のニュース