古市憲寿氏 斎藤知事の進退問題「実績とそうではないものを区分けして冷静に考えることが大事だと思う」

[ 2024年9月19日 10:47 ]

フジテレビ
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 社会学者の古市憲寿氏(39)が19日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。斎藤元彦兵庫県知事(46)の疑惑告発文書問題について言及した。

 県議会各会派は、きょう19日に開会する9月議会で補正予算案を審議し、成立後の午後に不信任決議案を採決する。不信任案を提出後に各会派が賛成の立場で討論し、採決は夕方以降となる見通し。可決は確実な情勢で、斎藤氏は辞職・失職か議会解散の選択を迫られる。

 斎藤氏は18日、報道陣に「まずは県民の皆さんの暮らしを支える補正予算案をしっかり審議いただき、成立させることが大事だ」と述べた。その上で「今の状況を招いていることに責任を感じるが、4年間の任期の中で県政を進めることが私の責任の果たし方だ」と続投する意向を示している。

 不信任案の可決は議員3分の2以上が出席した上で、出席議員の4分の3以上の賛成が必要。可決の場合、10日以内に議会を解散しなければ失職する。斎藤氏が解散を選んだら県議選が行われ、改選後の議会で3分の2以上が出席し、過半数が賛成すれば不信任決議が成立。議会から通知を受けた時点で失職する。

 古市氏は「最近、斎藤知事人気が高まっているんじゃないですかねえ。もちろんほとんどの人が批判しているし反対だと思うんですけど、やっぱりこうやって斎藤知事なりの筋を通しています。斎藤知事なりにずっと一貫したことを言い続けてると、ある種ファンみたいな人も増えていくのかなと思うんですね」と持論を展開。

 そのうえで、「だから整理する必要があって、公益通報の問題に関してもそもそも告発内容が新しかったのかどうかって話と、その処理が適切だったのかという話とは違うし、あとパワハラの件も違うし、おねだりの件も違うし。一方で成果とされるものも違うし、だから全部一緒くたになって何となく斎藤知事よくないよねって雰囲気で失職とか辞職に追い込まれるのは違うと思う。一県の知事が辞めるか辞めないか、議会解散かという問題に関して空気ではなく、ちゃんと実績とそうではないものを区分けして冷静に考えることが結構大事だと思う」と自身の考えを述べた。


◇兵庫・斎藤知事告発文書の疑惑7項目
(1)人事=ひょうご震災記念21世紀研究機構の副理事長2人が突然解任
(2)知事選=2021年知事選で幹部職員らが斎藤元彦氏の選挙を手伝い
(3)知事選=次期知事選に向けた投票依頼のため、商工会などに出向いた
(4)贈答品受領=地元企業からコーヒーメーカーやロードバイクなどを受け取った
(5)パーティー券=副知事らが斎藤氏の政治資金パーティー券を商工会などに大量購入させた
(6)優勝パレード=阪神・オリックス優勝パレード費用を信用金庫などから不正に集めた
(7)パワハラ=机を叩いて激怒したり、職員を怒鳴り散らしたりした

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