森永卓郎氏 自民党総裁選の決選投票に残らなかったら「その時点で日本は終わる」と考える候補者とは

[ 2024年9月16日 11:34 ]

森永卓郎氏
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 がんで闘病中の経済アナリストの森永卓郎氏(67)が16日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」に生出演。自民党総裁選(27日投開票)に立候補している候補らについて語った。

 過去最多の9人が立候補した今回の総裁選。番組では、読売新聞社が党員・党友への電話調査と、国会議員の支持動向調査を行い、その結果、高市早苗経済安保担当相と、石破茂元幹事長、小泉進次郎元環境相が競り合い、上位2人が決選投票で争う公算が高くなっていると伝えた。

 森永氏はこれについて「私は見ててですね、どいつもこいつも経済音痴だと思ったのは、今本当に日本はデフレ再突入の危機にあるわけですよ」と明言。

 「業界ではコアコアって言うんですけれども、エネルギーと生鮮品を除いた消費者物価上昇率って、7月1・9パー(セント)まで下がってるんですね。日銀の目標2なので、つまり目標物価を下回るところまで。1年前4・3だったんですよ。物価上昇率が半分以下になってるんです。このまんまいくと、この後円高も重なりますし、流通業者の叩き売りセールも重なるので、どんどん物価が下がっていくんですよ」と言い、「その中で財政と金融緊縮したら恐慌になっちゃうっていのは、サルが考えたって分かるのに、この9人の中で8人が財政均衡主義、プライマリーバランス黒字化だって言ってるわけですよ」と続けた。

 「高市さんだけが、プライマリーバランス均衡至上主義はいけないとは言ってるんですけど、じゃあ具体的に減税するのかなんとかっていうのは言ってないわけですね」と語り、それでも「ただ私は決選投票に高市さんが残らなかったら、その時点で日本は終わると思ってます」と言い切った。

 パーソナリティーのフリーアナウンサー・垣花正が「この中で高市さんだけが、経済のことを分かっているだろうと、モリタクさんの見立て。彼女は経済成長というのをフリップで出したりして、割とそこに全振りしてますもんね」と続けると、森永氏は「そうです」と一言。

 「実はね、増税で財政再建ができたなんて例は私は一つも知らなくて。たまたま経済政策が当たって、パイが増えて税収が増えちゃって黒字化することはあるんですけど。節約耐乏生活を国民にしいて財政が良くなることは絶対にないんです」と断言した。

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