ブレイキン女子 金メダルのAMI “聖地”川崎市は快挙に喜び!チームメンバー感涙「努力の結果」

[ 2024年8月11日 05:09 ]

川崎市のPV会場からは大きな声援が送られた
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 パリ五輪唯一の新競技・ブレイキン女子でのAMI(25)の金メダル獲得に、“聖地”の川崎市が沸いた。市内ではパブリックビューイング(PV)が開かれ、未明にもかかわらず130人以上がAMIの快挙に喜びの声を上げた。

 金メダルが決まると、会場には割れんばかりの大歓声。ハイタッチや熱い抱擁を交わす人も多く見られた。AMIと同じダンスチームで活動する「GOOD FOOT」のYOSHIKIさん(27)は涙を浮かべながら「感無量。本当に凄い」と大喜び。「練習時間、内容は並大抵ではない。日頃の食生活も含め、ストイックにやっていた。努力の結果でしかないです」と熱く語り、最後は「チームの誇りです。良い踊りをありがとう」とねぎらった。

 川崎市はブレイキンの聖地として世界でも知られる。特にJR南武線の武蔵溝ノ口駅前の通路がダンサーの練習場。鏡のように自身の姿を映せる大きな窓ガラスと広大なスペースがあり、雨も防げることから、90年代後半からダンサーが集まってきた。AMIもそこで腕を磨いた一人。姉の影響で小1の時にダンスを始め、埼玉県から川崎市に移住した。

 ただ、周囲の目も厳しかった。ダンス歴28年の中村真一郎さん(44)は「警察に追い出されるなど、街の嫌われ者でした」と懐かしそうに振り返った。今では競技者が増え、五輪競技に認められた。「周囲の目線も変わり、レンタルスタジオの数も増えている」と広がりを実感。PVを主催した川崎市市民文化局の高岸堅司局長も「どんどん普及していってほしいですし、市としても応援していきたい」と、さらなる発展へ向けてバックアップしていく。

 パリ五輪を機に注目が高まりそうだが、中村さんはブレイキンならではの発展を望む。「ブレイキンはストリート、遊び、アート、いろいろな要素での魅せ方がある」と魅力を説明。「何か一つの正解に向かっていくのではなく、多様な価値観を認め合えるような普及の仕方がされていったら、めちゃくちゃ面白いかな」と期待した。 (菊地 一)

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