鈴木おさむ氏、少数の批判がネット世論形成する現状「千人の意見が100万人の意見に見えるのが怖い」

[ 2024年8月10日 14:32 ]

鈴木おさむ氏
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 元放送作家・鈴木おさむ氏(52)が10日、カンテレ「ドっとコネクト」に出演。衣料品チェーン「しまむら」のベビー、子供用品専門店「バースデイ」の商品が“炎上”した件について話した。

 同店が販売した「パパはいつも帰り遅く」「パパは全然面倒みてくれない」「ママがいい」などと文字がプリントされた靴下やTシャツに、SNSで「露骨なママアゲ・パパサゲ」「育児を頑張ってる父ですが、もうバースデイでは買いません」などと批判の声が殺到。事態を受け、バースデイは謝罪し、商品の販売を中止を発表した。

 同件についてスタジオのゲスト、鈴木氏や弁護士・橋下徹氏が「ジョークか、性差別か」をテーマに語り合った。橋下氏は「全然いいと思う。この商品買うのはある程度うまくいってる家庭ですよ…シャレの通じる」と話した。

 鈴木氏も「面白いと思った」とし、「今、世の中の10%ぐらいの人が嫌だと思う事が、世の中から消えていく。面白くないって言う人は昔からいたけど、(最近は)ネガティブな意見が強くなって消えてくのがどうなのかな、と思う」と嘆いた。

 橋下氏に「鈴木さん、テレビ作ってる時に大人気番組って当然反発も多かったでしょ?」と問われ、「多かったんですけど、90年代はそれが届かなかった」と返答。「今はSNSとかで…。調べていくと実は1000人ぐらいしか言ってないようなことが、100万人の意見に見えてしまう。それが怖いですよね」と語った。

 専門家も同様のことを指摘。「ネット上では誰かが批判されると、そこに他人も同調し炎上を引き起こす」(公認心理師)「炎上している事件に実際に批判のコメントを投稿する割合は40万人に1人」(国際大学准教授・山口真一博士)とし、わずかな人の声が「ネット世論」を形成しているとの見方を示した。

 鈴木氏は「こういう40万人に1人みたいな人が、アカウントを10個取ったりとかするんで、そういう1人のパワーが100人、1000人に見えるようになる」と吐露。「その人たちがそれ書いてうわーっと盛り上がって、ものすごいドーパミンが出てくる…」と続く石井亮次アナに、「だからやるんですよね…」とうなずいた。

 橋下氏は「一部の声を無視するのは良くないかも分からないけど、それに全部引っ張られるってのも考えものですよね」と首をかしげた。

 鈴木氏は、「あなたのイチ意見で世の中動いちゃうことで気持ちいいっていうのもあると思うけど、もっと責任持ってほしい」と訴えていた。

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