岩田明子氏 宝塚・宙組4人のヒアリング辞退「損害賠償回避のテクニックなのかなとも思わざるを得ない」

[ 2023年11月16日 17:21 ]

<宝塚歌劇団会見>会見を行う(左から)井場理事・制作部長、木場理事長、村上専務理事 (撮影・成瀬 徹)
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 ジャーナリストで千葉大客員教授の岩田明子氏が16日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の女性劇団員(25)が急死した問題で歌劇団が14日に宝塚市内で行った会見について言及した。

 調査委員会による報告書は、遺族側が訴えた上級生からのいじめやパワハラの存在を認めず、長時間労働を強いる環境があったと認めた。上級生からヘアアイロンでやけどをさせられたという遺族側の主張については、劇団診療所から「ヘアアイロンのやけどはよくあること」などと報告を受け、やけどをさせられたという客観的証拠もないため「事実であるかを判断することは困難」とした。「うそつき野郎」「やる気がない」などの暴言があったとされることにも「全て伝聞情報」としてパワハラの存在を否定した。ヒアリングは宙組生、OG、役員らに実施。66人いる宙組生のうち、4人は聞き取りを辞退。その理由は「差し控える」とした。兵庫県警は、女性が自殺した可能性が高いとみて捜査している。

 一方、遺族側は劇団側の調査結果について反論会見を開き、再検証を求めた。遺族の代理人弁護士は「失当(不当)であり、劇団と上級生の責任を否定する方向に誘導している」と断罪し、中でも、女性が上級生からへアアイロンを額に当てられやけどした問題について強く反論。ヒアリングに応じた女性の母親は、やけど当日の女性の額を「3センチも皮膚がめくれあがっている状態」と証言した。

 岩田氏は「そもそもこの調査委員会については、独立性についてはもともと疑問符が付いているということは、たくさんの指摘が来ていますし、劇団側がどういう理由で、どういう人選で何を委嘱したのかという公正な担保もないわけで、私たちは何も聞かされていないわけですよね」と指摘。「さらに劇団側が依頼した弁護士に、外部への話を厳しく禁じられていた団員が、劇団側が雇った弁護士に正直に何が起こっていたのかを言えるかっていったら、なかなか言えないですよね」と話した。

 また、4人の劇団員がヒアリングを辞退にしていることについては「これは私の個人的な見方ですけど」とした上で、「もしかすると故人に対する損害賠償につながることを回避しているテクニックなのかなとも思わざるを得ない状況なんですよね」と自身の見解を述べた。

 会見の翌15日、劇団から調査を請け負った法律事務所は取材に応じ、14日の会見に同席しなかった理由について「ご依頼を受けていませんので」とした。会見では「なぜ弁護士が同席していないのか」と質問が飛び、劇団の村上浩爾専務理事は「歌劇団から(調査を)委託をしたもので成果として報告を頂いた我々がしっかり説明することが適切」などと立ち会いは不要との考えを示していた。

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