当事者の会 NGリスト問題受けジャニ会見やり直しを要請「コメントだけで説明されても疑惑深まる一方」

[ 2023年10月9日 15:04 ]

ジャニーズ性加害当事者の会のメンバー
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 ジャニーズ性加害問題当事者の会が8日、公式サイトを更新し、2日に行われたジャニーズ事務所の会見で特定の記者らを指名しないようにする「NGリスト」があった問題を受け、会見のやり直しを提言した。

 NGリストには、6人の記者やフリージャーナリストの名前、顔写真が掲載されており、挙手し続けながら指名されなかった記者の名前があった。同事務所はリストへの関与を否定。会見を運営した「FTIコンサルティング」は、リストの作成を認め、謝罪した。

 この問題について同会は、「全く持って茶番劇であると多くの識者から強く批判される事態になってしまっており、折角の誠意をもって挑んだ会見であっても、すべてが破壊的な状況になってしまっているとみて間違いはありません」と指摘した。

 同事務所はリストへの関与を否定し、司会を務めた元NHKアナウンサー松本和也氏はリストに沿った質問者指名はしていないとコメントを発表した。しかし、同会は「しかしながら現実的な問題として、『NGリストが存在』し、また、リストに掲載された記者やジャーナリストが挙手しても、その多くが指名されていない(1名のみ指名)ことが現実として残り、否定のコメントだけで説明されても疑惑は深まる一方です」と、証拠を示さないままの説明を疑問視した。

 その上で同会は「この疑惑を払拭するためにも、会見のやり直しを求めてここに要請すると共に、リストを作成して会場に持ち込んだとされる『FTIコンサルティング』社に対して、ジャニーズ事務所(SMILE-UP.)は、混乱を招き、業務を妨害されたとして、その責任の追及を行うべきと考えます」と、あらためて会見を開くべきだとの見解を示した。

 また「被害者の救済について、ジャニーズ事務所(SMILE-UP.)に対して、直接問えるその機会を奪われた記者やジャーナリストたちの声は、被害者の代弁としての要素も多くあり、この答えの一部または全てを失ったことと等しく思えます」と指摘。「健全なる会見を行うために、ジャニーズ事務所(SMILE-UP.)側から登壇された方々が誠意のある対応で挑まれた姿勢を否定すべきでないとすれば、それを損なったコンサル会社の責任を問うとともに、その疑惑を払拭するためにも、会見のやり直しは絶対的に必要なものであると断言できます。リストに載っていた指名NGの方を優先してでも、十分な質疑応答を行うべきと考えます」と、あらためて訴えた。

 会見時間は会場の都合を理由に2時間に限られたが、同会は「せっかく開く会見では、記者全員の質問に答えられる余裕のある時間設定をもって対応して頂きたく思います」と要望。「少なくとも、一社1問ではなく、時間や数の制限による都合はなくして努めるべきと強く要望いたします」とした。

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