大谷昭宏氏“荒れた”ジャニ会見に「自分自身の爪痕を残したいという思いが…同業者として恥ずかしい」

[ 2023年10月3日 14:51 ]

大谷昭宏氏
Photo By スポニチ

 ジャーナリストの大谷昭宏氏(78)が3日、コメンテーターを務めるTBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に生出演。故ジャニー喜多川元社長による性加害を受け、ジャニーズ事務所が開いた2度目の会見で一部混乱が見られたことに言及した。

 会見では「1記者1質問」のルールが伝えられたが、指名されなかった記者がヒートアップ。怒号が飛ぶ場面もあり、会場から「茶番だ」という声が飛び、司会者が「いえ、まったく茶番ではないです」、表情にもクレームをつけられると「笑ってないです」と返す場面も。

 荒れる記者会見にジャニーズJr.の育成などを手掛けるジャニーズアイランドの社長で、元V6の井ノ原快彦が「自分にも子供がいます。会見は生放送されていて、子供たちにも伝わります。被害者の方々も見ています」と語り始め、「だからこそ、被害者のことでもめている大人の姿を見せたくない。ルールを守る大人を見せたい。どうか、落ち着いてください」と静かな口調で呼びかけた。

 桜美林大学ビジネスマネジメント学群の西山守准教授は「雰囲気でいうと、こういった会見では多かれ少なかれ厳しい批判は受けるわけですけれども、やはり1社1問というのは厳しすぎたかなと。せめて2問にしていただいたほうがいいのかなと思う。もう少し延長も含めて考えた方が良かったのかなと思う。出された内容に関していうと、比較的前回の会見よりは形が見えてきたという点では評価したい」と見解を示した。

 また、コメンテーターの八代英輝氏は「前回(の会見)は4時間ぐらいかけて、前回の仕切りの悪さは目に余るところあって、今回はそれもあって、男性の司会者が担当されたんだと思う。おそらく皆さん、質問したくて来られている。そうしたら手を上げている人から自分が恣意的に、何列目の何番目のマスクしている人とか、その人にマイクを回すのに時間をかけてやるよりも、入場の段階で番号をお渡して、抽選で何番の方どうぞとか、質問させていったほうがマイクを回したり、誰に当てたり、前列で挙げている人にずっと当たらなかったり、どういう基準で質問者の方が選んでいるかが、見ている側にもわからない。そこはもっと透明性、公平性を持たせたほうが良かったんじゃないかと運営の方法では思います」と会見の進行について問題点を指摘した。

 司会のタレント・恵俊彰が「いろいろな方が質問したい、という熱は高かった」という見方を示すと、大谷氏は「1社1問でも、これだけの社が出ているわけですから、1問ずつでもトータルどれぐらいになるんですか?ということ。私は1社1問でもいいと思う。自分が質問しなくたって、他の社が質問しているわけですから」と私見を述べた。

 さらに「大事なことは、新聞記者の仕事は質問することではなくて、記事を書くこと。この件でどういう記事が出てくるかを我々は見ている。“あなたがどうしても質問しなさい”と。記者というのは自分自身の爪痕を残したいという思いがあるわけです。それはそうじゃなくて、各社が1問ずつ出して、しっかりと回答を引き出すと。自分はどういうふうに今回の会見を見たのか、どう建設的だったのか、進んでいないのか、そういうことをはっきり書くのが記者の仕事」と主張したうえでで「ちょっと同業者として、この混乱は恥ずかしく見ていました」と話した。

続きを表示

芸能の2023年10月3日のニュース