「どうする家康」お市→茶々 北川景子1人2役のワケ CP「当初からの構想」ネット演じ分け絶賛「別人」

[ 2023年10月1日 14:30 ]

大河ドラマ「どうする家康」第36話。注目の茶々役は北川景子!お市の方役と1人2役は放送をもってサプライズ発表となった。徳川家康に銃口を向ける衝撃の初登場――(C)NHK
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 嵐の松本潤(40)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は9月24日、第36話が放送され、物語中盤まで織田信長(岡田准一)の妹・お市の方役を好演した女優の北川景子(37)が、お市と浅井長政(大貫勇輔)の間の浅井3姉妹の長女にして豊臣秀吉(ムロツヨシ)の側室・茶々役で事前告知なしのサプライズ再登場を果たした。キャスト未発表で誰が演じるのか注目された今作の“ラスボス”茶々。制作統括の磯智明チーフ・プロデューサー(CP)に、1人2役の狙いを聞いた。

 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどの古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

 第36話は「於愛日記」。本多忠勝(平八郎)(山田裕貴)の娘・稲(鳴海唯)も真田への輿入れを決意。北条氏政(駿河太郎)は弟・氏規を京へ派遣。戦は回避されたかに見えた。

 しかし、豊臣秀吉(ムロツヨシ)は「(沼田領を)真田にも分けてやれ」と徳川家康(松本潤)に命令。そこへ、的を射抜く銃声が鳴り響く。銃を手にした女性が振り返ると、お市の方(北川景子)に瓜二つ。家康は「お市…様」と呆然。秀吉は「我が新たなる側室、茶々よ」。茶々(北川景子)は家康に銃口を向け「ダァーーン!」――。

 お市は第30話「新たなる覇者」(8月6日)で自害。この日のラスト約1分半、サプライズ1人2役に、SNS上上には驚きの声などが相次ぎ、騒然となった。

 古くは78年「黄金の日日」の竹下景子(今井宗久の妻・桔梗→娘・しま)ら、大河ドラマの1人2役は過去に多数。血縁のない全く別人の2人を演じたケースもある。

 磯CPは「茶々は、北川景子さんに演じていただきます。茶々の母・市との2役です。織田家の系譜を継ぐ市と茶々は同じ俳優さんに演じていただきたい、と当初から考えていました」と元からの“秘策”だったと明かし、2役同時にオファー。「このドラマは信長との出会いから始まり、茶々との対決でクライマックスを迎えます。信長の魂が市を通して茶々に引き継がれ、家康と対峙する、このストーリーのダイナミズムを、2人の女性を重ねることで印象強く表現したいと思いました。家康が最後に対峙する茶々は、転生した信長かもしれません」と説明。

 「北川さんの茶々は気高く、とても情熱的で魅力にあふれています。戦乱が終わりに近づき、世に平穏が戻り始めた頃、打ち上げ花火のように、茶々は強烈な光を放って登場します」とラスボスぶりを絶賛。「茶々との戦い、大坂の陣はまさに乱世にピリオドを打つ、家康にとっても最後の大一番になります。大坂の陣のわずか1年後に、家康はこの世を去るのですから。ラストまで是非お楽しみに、ご覧ください」と呼び掛けた。

 北川も「最初は1人2役だと見ている方を混乱させてしまわないかと不安も大きかったのですが、お引き受けすると決めたからには、しっかりと演じ分けたいと思いました」と声や表情、メークや衣装など役作りに余念がない。

 インターネット上にも「茶々が家康に銃を向けた時の笑顔が怖い」「茶々、怖すぎる。髪もお化粧も声色や表情も別人すぎて流石」「凛とした美しさのお市様に対し、腹に野望を潜める茶々。ここまで表情で違うか。怖いわ、ラスボス茶々」などと早くも北川の演じ分けに絶賛の声が上がった。

 「大坂冬の陣」(慶長19年、1614年)「大坂夏の陣」(慶長20年、1615年)と家康に立ちはだかる“北川茶々”に期待が高まる。

 ◇近年の大河ドラマ主な1人2役
 03年「武蔵 MUSASHI」仲間由紀恵:八重(佐々木小次郎の許嫁)→琴(八重と瓜二つ、小次郎の恋人)
 04年「新選組!」優香:お幸(深雪太夫)(近藤勇の愛妾)→お孝(姉→妹)
 07年「風林火山」池松壮亮:武田勝千代(武田信玄の幼少期)→四郎(信玄の四男・武田勝頼)(父→子)
 09年「天地人」加藤清史郎:樋口与六(主人公・直江兼続の幼少期)→竹松(兼続の長男)(父→子)
 10年「龍馬伝」草刈民代:坂本幸(坂本龍馬の母)→お登勢(寺田屋の女将)
 11年「江~姫たちの戦国~」芦田愛菜:茶々→千(茶々の妹・江の長女)(伯母→姪)
 17年「おんな城主 直虎」梅沢昌代:たけ(直虎の乳母)→梅→松(おば→姪・姉→妹)
 19年「いだてん~東京オリムピック噺~」杉咲花:シマ(日本女子スポーツの先駆者)→増野りく(母→娘)
 19年「いだてん」浜野謙太:伊藤博文→三波春夫
 23年「どうする家康」北川景子:お市の方→茶々(母→娘)

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