花王 ジャニーズ所属タレント起用「可及的速やかに中止」 性加害は「人権方針の基本的な考え方に反する」

[ 2023年9月12日 15:52 ]

ジャニーズ事務所
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 花王は12日、ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川元社長による性加害問題を受け、同事務所の所属タレントを起用した広告やプロモーションの実施を中止すると発表した。今後についてはジャニーズ事務所の改革や取り組みを確認した上で判断するという。

 「ジャニーズWEST」小瀧望や「Aぇ!group」が同社ブランドの広告に起用されていた。すでに公式サイトでは過去の一部プロモーションページが削除された。

 同社は「9月7日のジャニーズ事務所記者会見後、今後の対応を協議してまいりました。性加害の問題は、花王人権方針の基本的な考え方に反します。また、ジャニーズ事務所所属タレントを起用した広告等により、さまざまな思いをいだかれる方もいらっしゃると考えます」とした上で、「以上により、花王グループで現在展開しているジャニーズ事務所所属タレントを起用した広告・販促物等の展開は、可及的速やかに中止いたします。ジャニーズ事務所とのタレント契約につきましては、今後、ジャニーズ事務所が行う改革や再発防止の取り組みを確認した上で判断します」と方針を示した。

 今年3月に英BBCのドキュメンタリー番組で取り上げられ、4月に元ジャニーズJr.で歌手のカウアン・オカモトが会見で性被害を受けたと主張したことで大きな注目が集まった性加害問題。この問題の調査をしていた外部専門家による「再発防止特別チーム」の調査報告書が8月末に公開され、調査結果を受け事務所側は7日に会見を行い、再建へ向け藤島ジュリー景子社長の退任と、少年隊の東山紀之の新社長就任を発表した。

 会見を行う以前から各企業は、所属タレントを起用したCMの公開延期や、CMキャラクターの変更など対応に着手。会見翌日には、嵐の相葉雅紀をイメージキャラクターに起用している東京海上日動火災保険が、同事務所との広告契約の解除を検討していると明らかにした。「嵐」を広告に起用していた日本航空も「適切な対応が取られるまでの間、広告への起用を見送る」と表明するなど、スポンサー企業からは性加害の事実に厳しい見方が相次いだ。

 これまでに、同事務所のタレントを起用した新たな広告や販促を展開しない方針を表明したり、調整に入っている企業は下記の通り。

 日本航空、東京海上日動火災保険、アサヒグループホールディングス、キリンホールディングス、日本生命保険、サントリーホールディングス、日産自動車、第一三共ヘルスケア、日本マクドナルド(順不同)

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