三遊亭好楽が語った襲名問題 大名跡・円生は「私の中では決まっている」 円喬は…
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【笠原 然朗の舌先三寸】落語家・三遊亭好楽師匠へご機嫌伺いに。聞きたいことは山ほどある。東京都台東区池之端、ご自宅一階にある寄席「しのぶ亭」にお伺いしてもよかったのだが、「ちょいとコレでも」と人差し指と親指で。暮れなずむ日本橋で“ながら”の取材。肴はあぶったクサヤがよい♪ 20年、72歳で亡くなった愛妻・とみ子さんが大好きだったアテ。食べれば思い出して涙ぐむ。
師匠も今年、8月6日で77歳になる。「喜寿」。「毎日、飲んでいますよ」。お元気だ。
現在、好楽一門は17人。落語界きっての大所帯だが全員、仲がよいことでも有名だ。入門条件の一つは「酒が飲めること」。集まれば酒、ということになる。落語のネタではないが「寄合酒」。わいわい飲むのが好きだから「一人酒盛り」はあまりしない。
「今度、スウェーデンに行くんだよ。弟子に呼ばれてね」
弟子とは十番弟子でスウェーデン出身の落語家・三遊亭好青年のこと。小麦粉アレルギーで蕎麦が食べられない。だが得意ネタは「時そば」だったりする。
「留学した日本で学生時代、落語研究会で落語をやっていて名前がボルボ亭イケ也。笑っちゃうよね。真打ちに昇進したら名乗らせようかなって思っている。弟子はかわいいよ」
話題はだんだん本題に近くなる。
まずは昨年、亡くなった六代目三遊亭円楽の後継者となる七代目は?
「総領弟子の楽生(らくしょう)が継げばいいと思っています。本人は“えーっ”なんて言っていましたけど」
楽生は45歳。新たに「笑点」メンバーとなった春風亭一之輔とは埼玉・春日部高校の同級生。襲名が飛躍のきっかけになることは間違いない。
そして六代目が生前、襲名したいと表明した「三遊亭円生」は?
「私の中では決まっています」。名前が挙がったのはやはりあの人。「人気も実力もあるし、いろいろなところに呼ばれたりもします。ただ現状に甘んじていてはいけない。超えていかないと…」
師弟愛である。
「で、ご本人は?」
「まだ言っていません。一門が集まる新年会で発表します。嫌とは言わせません」
円生の名跡を管理している六代目の遺族には「すでにお会いしていますよ」。外堀はすでに埋まっているということか?
2010年、円生襲名爭いが勃発した。名乗りを上げたのは落語協会所属の三遊亭円窓、円丈、円楽一門会の三遊亭鳳楽(76)の3人。その時はうやむやのままに終わった。そして円窓、円丈はすでに他界。鳳楽は体調がすぐれない。六代目も志半ばで亡くなった。
六代目円生が亡くなったのは1979年(昭54)。44年間、空位の大名跡である。
好楽は「名前の継ぎ方はその人でおしまいじゃなくて、続かないといけない」と話している。
好楽は落語協会で現在、空位となっている大名跡「古今亭志ん生」「古今亭志ん朝」についても触れ、「継がせるべきだと思っています」と具体的な名前を挙げた。
「歌舞伎界と落語家界は違います。血縁がではなくても名前は継げるし、先代が名人だから、継げないということはありません」
大名跡を継いだ落語家がその後、どんな活躍をしているかは論じるまでもない。成功例も失敗例もある。だが落語家に定年はない。精進を重ねていくうちに「いつか」は必ずある。
そしてもう一つ。大名跡の復活をにおわせた。「橘家円喬(えんきょう)」だ。
生まれは幕末。「真景累ケ淵」「塩原多助一代記」などの名作を作った大名人、三遊亭円朝の弟子で、明治時代に活躍した。日本橋住吉町の玄冶店(げんやだな)に住んでいたことから別名「玄冶店の師匠」。六代目円生が著書「書きかけの自伝」の中で円喬について「芸の上では円朝以来の名人といわれていました」と書いている。
四代目の“名人”円喬、五代目襲名するのは?具体的な名前が挙がった。存在感は抜群、本寸法の芸で魅せる彼は「円喬」襲名で大化けするかもしれない。
好楽の最初の師匠、八代目林家正蔵は、四代目橘家円蔵の門下に入り、橘家二三蔵を名乗ったことも。四代目の円蔵の師匠は四代目円生。かつて三遊亭円喬を名乗ったこともある。亭号は違うが、かつて三遊亭と橘家はきょうだいのような関係にあったようだ。従って好楽が「円喬」の名前を出すのは決して筋違いではない。
生前、好楽に正蔵は「落語家の名前なんてどうでもいいんだ」と話していたという。
正蔵は「三遊亭円楽」を名乗ったこともあり、のちに5代目円楽に弟子入りした好楽は“二人の円楽”について「因縁を感じる」と話している。
円生と円喬、こちらも因縁を感じる大名跡の復活だ。ヒントまでで「襲名するのは誰」と具体名を出せないのは申し訳ない。何せ「本人に伝えるのはこれから」なのだから。
だが来年は新年早々、ビッグニュースが飛び込みそうだ。
◯…好楽の弟子、三遊亭とむが真打に昇進し「錦笑亭満堂(きんしょうてい・まんどう)」に改名。7月1日から東京・両国の「お江戸両国亭」で真打ち披露興行がスタートする。興行は全国各地で行われ、ラストは来年1月21日の日本武道館公演。「錦笑亭満堂」の名前は、春風亭小朝が名付けたもの。小朝は1997年、同所で独演会を行っており、落語家としての武道館公演は満堂で2回目。小朝はプロデューサーとして「大銀座落語祭」などを開催。落語会活性化のための仕掛け人としての能力に定評がある。5代目春風亭柳朝の弟子で、好楽とは“叔父甥”の関係だ。二人とももとは八代目林家正蔵一門である。小朝が落語協会、好楽が円楽一門会と所属は違うが、肝胆相照らす仲。仕掛け人同士の協力関係も見逃せない。
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