米同時テロ20年 SUGIZOが世界平和への思い「暴力では人は、国は決して変えられない」

[ 2021年9月11日 19:28 ]

ロックバンド「LUNA SEA」や「X JAPAN」などで活動するギタリストのSUGIZO
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 ロックバンド「LUNA SEA」や「X JAPAN」などで活動するギタリストのSUGIZO(52)が、米中枢同時テロから20年の11日、自身のツイッターで日本語、英語で思いをつづった。

 20年前のこの日はレコーディング中だったという。「9.11から20年。当時、映画『Soundtrack』Rec中のスタジオで目にしたあの衝撃の光景は生涯忘れることはないだろう」。事件では、ハイジャックされた旅客機4機がニューヨークの世界貿易センタービルなどに相次いで激突し、2977人が死亡した。SUGIZOは「あの惨劇の犠牲となった全ての人々の魂に心から哀悼の意を表します・・・」と追悼した。

 事件を機に米国は、アフガニスタンへの軍事攻撃を遂行し、イスラム主義勢力タリバンによる政権を崩壊させた。今年8月に米軍は同国への駐留を終えたが、同国では再びタリバンが政権を樹立した。

 SUGIZOは続くツイートで、「21世紀も20年以上経った今現在、世界からテロは未だ無くなっていない。アフガンもイラクも混迷の最中にある現在、あの軍事行動はむしろテロの脅威を、憎悪を拡散してしまったとしか思えない。各地で多くの難民が生まれ、世界はより不安定になった。貧困も格差も、そして分断も拡がった」と嘆いた。

 さらに「これは軍事力で他国を民主化する、という米国の奢り、過信がもたらした悲劇ではないのか」ともツイート。「暴力では人は、国は決して変えられない。その最も根本的で大切な倫理を今、改めて世界の全ての人々が認識するべきだ。20年前のような惨劇をもう2度と起こさせないために。そして未来のために。祈りと共に」と、世界平和への思いをつづった。

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2021年9月11日のニュース