王将戦挑戦者決定L 永瀬王座、全勝突破なるか “あと1枠”藤井2冠はし烈な残留争い

[ 2020年11月20日 05:30 ]

藤井聡太2冠
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 将棋の第70期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)挑戦者決定リーグは20日、午前10時から東京都渋谷区の将棋会館で最終の3局を行う。

 渡辺明王将(36)=名人、棋王含め3冠=と7番勝負で対決する挑戦者争いは、永瀬拓矢王座(28)が5勝0敗で単独首位。豊島将之竜王(30)=叡王との2冠=、羽生善治九段(50)が4勝1敗で追いかける展開だ。永瀬は最終局で前期挑戦者の広瀬章人八段(33)を下せば全勝で挑戦権を獲得。挑決リーグ初登場で7番勝負挑戦は第47期(1997年度)の佐藤康光八段(現九段・日本将棋連盟会長)以来の快挙だ。敗れても豊島―羽生戦の勝者とのプレーオフ(30日)に回るのでチャンスは残されている。豊島と羽生は直接対局を勝った上で永瀬の結果次第という立場だ。

 挑戦権争いが注目される一方、来期リーグ残留争いも興味深い。4枠のうち残り「1」を狙うのはともに2勝3敗の広瀬と藤井聡太2冠(18)だ。相星で終了した場合は前期成績に基づくシード順で上位の広瀬が残留となる。つまり広瀬は永瀬に勝った時点で残留決定。藤井は木村一基九段(47)を下しても陥落する可能性がある。史上空前の過酷なリーグは最後にどんなドラマが待っているのか――。

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