22年大河「鎌倉殿の13人」に真田丸勢続々8人“秀次”新納慎也“三十郎”迫田孝也“叔父上”栗原英雄も

[ 2020年11月19日 16:02 ]

「真田丸」に続き、2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」出演が決まった(上から)新納慎也、迫田孝也、栗原英雄(C)NHK
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 ヒットメーカーの三谷幸喜氏(59)が脚本を手掛け、俳優の小栗旬(37)が主演を務める2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の新キャストが19日、番組公式ツイッターで発表され、俳優・新納慎也(45)迫田孝也(43)栗原英雄(55)の出演が決まった。3人は三谷氏が脚本を担当した16年の大河「真田丸」に続く出演。「真田丸」からの“続投”は既に発表された片岡愛之助(48)中川大志(22)山本耕史(44)横田栄司(49)阿南健治(58)に3人が加わり、計8人となった。

 大河ドラマ61作目。主人公は鎌倉幕府の第2代執権・北条義時。源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に繰り広げられるパワーゲームを描く。三谷氏は04年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本、小栗は大河初主演に挑む。

 新納が演じるのは、頼朝の異母弟・阿野全成(あのぜんじょう)。僧として北条の栄枯盛衰を見つめる。「源頼朝の異母弟であり、源義経の同母兄でありながら歴史上あまり有名ではないのかもしれません。少なくとも僕は存じ上げませんでした。三谷さんはこういった歴史上あまり有名ではない人物に注目し、その人物を描くのが本当に上手でいらっしゃるので、どのように描かれるのか今から楽しみにしています。僕としては、有名な兄と弟に挟まれていた人物という事実だけでも、その心を想うと『演じ甲斐がありそうだな』と思ってしまいます。『悪禅師』と言われた全成ですが、どういった意味での『悪』なのか、悪には悪にならざるを得なかった理由があると思います。心の内がにじみ出るような奥深い阿野全成を演じられるよう頑張ります」

 「真田丸」は、豊臣秀吉(小日向文世)の甥・豊臣秀次役。従来は謀反を企てたことを理由に秀吉から切腹を命じられたという解釈が主流だったが、重圧に押しつぶされて自害したという新解釈で描かれた秀次を好演した。「これが僕の初の大河ドラマであり、初の時代劇であり、映像経験もほとどなかった状態での参加でした。右も左も分からない状態でしたが、とにかく毎日が本当に刺激的で楽しかった記憶しかありません。堺雅人さんを筆頭に現場は素敵なお人柄の方ばかりで、本当に本当に幸せでした。そんな現場だったので僕は秀次を自由に伸び伸びと演じさせてもらうことができました。この出演は僕の役者人生を大きく変えました。今でも街中で『あの秀次の最期に号泣しました』と声を掛けてていただけるほどに。僕自身も秀次に心を奪われていたと思います。秀次の小さなお墓を参拝した時は自然と涙があふれてしまったのを覚えています。『真田丸』『豊臣秀次役』は僕の中で代表作であり、一生忘れることのない素晴らしい経験です!」

 迫田が演じるのは、頼朝の異母弟・源範頼。愚直に源氏を支える努力の武将。「兄に偉大な武家将軍「頼朝」を持ち、弟に世が憧れる英雄「義経」を持つ…。では範頼とは!?初めて知ったんですけど、源平の合戦では何と大将を任されていたらしく、しかも九州ともご縁があるということで、こんな素晴らしい人物との運命的な出会いをありがとうございますと言いたいです。とはいえ、まだ“知る人ぞ知る”に留まっているこの源範頼を、この作品を通じて、世の中がその魅力に気付いていただけるよう真摯に!演じたいと思っています。そして、その暁には、全国で大暴れしたいと思っております。合言葉は『源範頼、ここにあり!』です!」

 「真田丸」は、主人公・真田信繁(堺雅人)の右腕・矢沢三十郎役。トークショーなどイベントにも多数参加し、内外から貢献した。「今日までの自分を振り返ってみると、人生の飛躍期には、必ず三谷さん作品と関わっているんです。感謝してもし切れませんが、今回の『鎌倉殿の13人」ではその恩返しができるよう源範頼をしっかりと務めたいです!」

 栗原が演じるのは、鎌倉幕府行政長官・大江広元。タイトルにある“13人”のうち1人にして頭脳で乱世を生き抜く官僚。「頼朝の腹心であり、草創期の幕府の中心的存在。有力御家人の権力抗争からも自ら距離を取り、長きにわたり幕府に仕えた優れた政治手腕の持ち主で北条氏と協調しながら武家政権の確立に貢献した人物。その時代の日本における政治の激動を一身に体現した大江広元という人物を演じることは、役者冥利に尽きます。生き抜く力の数値がとてつもなく高い人物だと思います。型にとらわれず、より人間的に時代を生き抜いた鎌倉殿の13人の一人として存在できるよう全力で挑戦いたします!」

 「真田丸」は、信繁の叔父・真田信尹(のぶただ)役。“叔父上”をクールに好演し、人気キャラクターとなった。「真田信尹役を探していた三谷さんが、たまたま私の舞台をご覧になって『信尹を見つけました!』とプロデューサーさんに推薦してくださり、出演が決まりました。人生分からないものです。三谷さんと私は全く面識がなかった中からの出来事だったのですから。『真田丸』でご一緒した新納さん、迫田さんが仕える源家にいてくださる安心感はありますね。新納さんとは舞台でも共演させていただいていますし、迫田さんとは『真田丸』やイベントなどいろいろな場面でご一緒でしたし(笑)」

 三谷氏自らが動画で官房長官の記者会見風に発表し、16日から5日間連続で総勢24人の第1次出演者を発表する異例のスタイル。4日目を終え、総勢19人の豪華キャストが決まった。

 初日(16日)に発表されたのは、小池栄子(39)片岡愛之助(48)松平健(66)佐藤二朗(51)の4人。小池が主人公・北条義時の姉にして鎌倉幕府初代将軍・源頼朝の妻・北条政子、愛之助が義時の兄・北条宗時、松平が平家の総帥・平清盛、佐藤がタイトルにある“13人”の1人にして頼朝の側近・比企能員(ひきよしかず)を演じる。

 2日目(17日)に発表されたのは、中川大志(22)小泉孝太郎(42)南沙良(18)野添義弘(62)杉本哲太(55)の5人。中川が“武士の鑑”と言われた若手御家人筆頭・畠山重忠、小泉が清盛の三男にして後継者・平宗盛、南が頼朝の愛娘・大姫(おおひめ)、野添が“13人”の1人にして頼朝の従者・安達盛長、杉本が頼朝の叔父・源行家を演じる。

 3日目(18日)に発表されたのは、山本耕史(44)横田栄司(49)辻萬長(76=「辻」は一点しんにょう)宮澤エマ(31)阿南健治(58)の5人。山本が義時の盟友・三浦義村、横田が“13人”の1人にして鎌倉幕府軍事長官・和田義盛、辻が義時の祖父・伊東祐親(すけちか)、宮澤が義時の妹・阿波局(あわのつぼね)、阿南が相模の豪族・土肥実平を演じる。

 4日目(19日)に発表されたのは坂東彌十郎(64)金子大地(24)、新納、迫田、栗原。彌十郎は義時の父・北条時政、金子は頼朝の長男・源頼家を演じる。

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