桂文枝 “相談相手”と「五人噺の会」 誰かが欠ければ「四人会、三人会に…」

[ 2018年9月13日 15:01 ]

「五人噺の会」の発表会見に臨んだ桂文枝
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 桂文枝(75)は13日、自身主宰の「五人噺の会」(10月5日、よしもと祇園花月)の開催を発表。「会長職を辞してから、皆が集まる機会も減った。まだまだ元気で頑張って、切磋琢磨して。集まって安否確認をしたい」と会見の冒頭から笑いを誘った。

 文枝と年の近い桂春団治(70)、月亭八方(70)、笑福亭松枝(67)、桂きん枝(67)が所属事務所の壁、一門の壁を乗り越えて、“五人ばやし”に引っかけて「五人噺の会」として集結する。平均年齢は69・8歳。文枝が上方落語協会会長時代は、何かにつけて他の4人に相談事を持ちかけ、相談を受けていた。最近はお互いに音沙汰なし。先日も来春、「桂小文枝」を襲名する弟弟子のきん枝が救急車で搬送されたことを「ネット上で知った」と慌てて電話連絡したほど。さらに「特に春団治さんは四代目を襲名してから、どうしてるのか。消息不明なんで」。芸歴40、50年の旧友?戦友?が集まって落語の後に四方山話。「病気のこと、どこの病院がいいとか、こんな薬を飲んでるとか…と喋って、楽しくやれれば」と旧交を温めるつもりだ。

 初回の「五人噺の会」は文枝がトリを務める。「次回はトリが代わって。1年に春夏秋冬、京都の祇園花月を中心にやりたい」と1年に4回の開催予定を考えている。もし、誰かが欠ければ「四人会、三人会となって。だんだん寂しくなるが、できるだけ長くやりたい。80歳に向けて頑張る」と文枝。現在285作目「目には顔」まで進んでいる創作落語も間もなく300作の大台へ。「年齢別五輪のボクシング100歳級強化選手のネタも面白いと思ったが、ボクシング界がややこしいことになってるんでやめました。創作へのアイディアが次々沸いてくる」。1人の噺家としてまだまだ創作意欲満々のようだ。

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