日曜劇場「99.9」Pが明かす 話題の“遊び心”支える「稀有な役者」松本潤の俯瞰力

[ 2018年1月14日 09:00 ]

TBS日曜劇場「99・9」に出演する(左から)馬場園梓、片桐仁、香川照之、木村文乃、マギー、岸部一徳
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 「嵐」の松本潤(34)が主演を務めるTBS日曜劇場「99・9―刑事専門弁護士― SEASON2」(日曜後9・00)は14日、初回25分拡大スペシャルでスタートする。2016年4月期に全話平均視聴率17・2%(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)と大ヒットした人気作の続編。シーズン1放送時にSNSで話題を呼んだダジャレや小ネタなど、ドラマの随所に散りばめられた“遊び心”、そして“俳優”松本について、プロデューサーの瀬戸口克陽氏に聞いた。

 ◆ドラマ支える両輪…ブレない軸と遊び心

 日本の司法をテーマに扱いながらも、シーズン1からエンターテインメント性に力を入れてきた同作。瀬戸口氏は「社会派のドラマを作ることもできましたが、それでは視聴者を選んでしまいます。多くの人に見てもらって、司法の知らない部分を知ってほしい。『遊べるところはとにかく遊べ』と考えています」と理由を明かし、「硬軟のギャップを楽しんでほしいですね」とドラマの魅力を語った。

 司法を、それも刑事事件を主題とするブレない軸を持ちながらも、“遊び心”を織り交ぜる。松本演じる弁護士・深山の代名詞ダジャレも、遊び心から生まれた。「柔らかさを表現するために、『深山には決まらない決めゼリフを言ってもらおう」となって、演出(の木村ひさし氏)が思いつきで『ダジャレが良いんじゃないか』と」。台本には「親父ギャグ」としか記されておらず、シーズン1同様、今回もキャスト、スタッフらが総出でアイデアをひねり出しているという。

 ◆現場に“遊び心”広がる 「稀有な役者」松本潤の俯瞰力がもたらす効果

 瀬戸口氏は撮影現場の雰囲気を「許容度の広い現場」と表現。「キャストの方々もスタッフも、皆で『あれがいい。これがいい』と意見を出し合っています。現場がそうなればいいな、という形にまさになっているのは松本(潤)さんの俯瞰力が大きい」と続け、「全体を常に見て、気を巡らせています。グループが、全体としてどうあるべきなのかが分かっていて、プロデュース力を最大限、発揮してくれています」と松本を絶賛した。

 「花より男子」(05年)、「華麗なる一族」(07年)など数々のヒット作を手掛けた瀬戸口氏も「プロデューサー視点を持った稀有な役者」と舌を巻く松本を、共演の香川照之(52)も、7日の制作発表会で「松本さんのプロデュース力がすごい」と手放しで称賛。「今、一番気をつかわなくてもいい俳優」と絶対的な信頼感を口にしていた。

 今回、日曜劇場としては「JIN―仁―」以来6年ぶり2回目となる異例のシーズン化となった「99・9」。瀬戸口氏は最後に「肩肘張らずに見てほしい」と笑顔で視聴者へメッセージ。まさに肩肘を張らなくても“見ることのできる”痛快リーガル・エンターテインメントが、いよいよ日曜の夜に帰ってくる。

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