春風亭昇太「直虎」再登場に歓喜 新しい義元像にも手応え

[ 2017年7月15日 08:00 ]

インタビューに答える春風亭昇太
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 NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(日曜後8・00)で“しゃべらない今川義元”を演じ注目を集めた落語家の春風亭昇太(57)。回想シーンではあるものの16日に放送される第28回での再登場が決まり「すっごいうれしい」と喜んだ。

 静岡出身で「子どもの頃から今川ファン」だった昇太。出演が決まった時は大喜びしたという。ほとんどしゃべらない“無言の怪演”が話題となったが、「怪演とか言われてますけど、僕何もしてないので。カメラワークと照明と音のおかげ。メガネとってにらんでいるだけなので。スタッフの方に作っていただいたものです」と謙遜した。

 やられ役というイメージが強かった義元の一味違う姿を見せられたことにも手応えがある。「(従来は)織田信長をヒーローにするためには今川義元が格好のえじきだったわけですよ。ドラマとか映画とかで義元はなよなよした感じに作られていたわけですが、最近はドラマはドラマ、史実は史実として楽しむ人が増えている」「イメージが変わりつつある中で、怖い感じの義元ができたのは今川家好きとしてはありがたかったです」

 桶狭間の戦いを描いた第9回(3月5日)で義元は退場。第9回までのシーンは昨年10月の数日間でまとめて撮影したそうで、「あっという間だったなと。インパクトだけはあって出演者としてはすごくおいしい状況だったんですね。省エネで効果抜群」と冗談めかして笑った。今回の再登場シーンは、義元の母・寿桂尼(浅丘ルリ子)が死の淵をさまよう中、かつての今川館、義元や龍王丸(義元の息子・氏真の幼年期)の夢を見る――という場面。約半年のブランクを空けての再登場に「(10月は)僕の携帯がまだガラケーだった。それがスマホに変わったのできれいな画質で義元を自撮りしたいと思います」と目を細めた。

 昇太の今川家愛は止まらず「今後も今川家復権を目指して頑張りますので、迷わず成仏してください。誤解されたイメージは変わりつつありますよ、お喜びください」と自ら演じる義元へメッセージ。「(NHKの)『歴史秘話ヒストリア』で、今川義元がどのくらい優秀な戦国大名だったかというのをぜひ取り上げてもらいたい。もちろんその時のスタジオゲストは私。セットで呼んで」と義元特集へ向け猛烈にアピールしていた。

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2017年7月15日のニュース