NHKで裕次郎さん特集13時間 超異例民放ドラマ完全放送も

[ 2017年4月29日 05:30 ]

ハワイの別荘で妻・石原まき子さんの誕生日パーティーを開く石原裕次郎さん(1978年7月23日)
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 石原裕次郎さんの没後30年を記念し、NHKがBSプレミアムで5日間にわたって大型特集を放送することになった。6月17日と同21〜24日の5日間で、放送時間は計13時間近くに及ぶ。

 中でも注目は21日午後8時から「石原裕次郎の旅〜日本縦断“西部警察”の舞台裏紀行〜」と題されたドラマ「西部警察」の特集。同作に出演していた峰竜太(65)がロケ地を巡って思い出を語るドキュメンタリーに加え、ドラマ最終回「大門死す!〜男達よ永遠に…」を完全放送する。同作はテレビ朝日で1979〜84年に放送された大ヒットドラマ。民放の番組をNHKが特集するのも珍しいが、民放ドラマをそのままオンエアするのは異例で、大スター裕次郎さんならでは。裕次郎さんが社長を務めた芸能事務所・石原プロモーションが、カーチェイスや爆破シーンなど過去の日本ドラマにはなかったスケールの大きい作品をどのように作り上げていったかを、関係者の証言を基に解き明かす。

 主演映画「狂った果実」「嵐を呼ぶ男」「銀座の恋の物語」も4Kデジタルリマスター版で放送。最終日の24日は午後7時30分から3時間の生放送を予定しており、北海道小樽市にある石原裕次郎記念館からの生中継を交え、ゆかりの著名ゲストが思い出を語り合う。

 NHKBSは開局まもない1990年12月に6夜連続で「石原裕次郎の世界」を放送。関係者は「これが凄い反響だった。衛星放送は当時、認知度も低かったが、この番組のおかげで加入者が飛躍的に増えた」と振り返る。そのため当時のことを恩義に感じるスタッフが「いずれはまた裕次郎さんの特集を」と企画を進め、今回、ファンだけでなく若い世代にも裕次郎さんの魅力を発信したいと考えている。

 裕次郎さんの妻で、石原プロの石原まき子会長(83)は「今なお愛してくださるファンの皆さま方が特集番組をご覧いただきますようよろしくお願いします」とコメントしている。

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