【夢中論】戸田恵梨香 グアム海底で人生観が変わった 演技にも深み
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若手女優では屈指の演技力と呼び声の高い戸田恵梨香(28)。その多忙な女優生活を癒やしてくれるのは、南の島の海で楽しむスキューバダイビングだ。透き通るように青い海の底には、陸の上では想像もできない世界が広がっている。見たことがない生物や色鮮やかなサンゴ礁。それらをかき分けて現れたのは、戸田の人生観を変えるような“ゴースト”だった。
船の上からどこまでも続く青い海を眺めていた。すでにダイビングスーツは着ている。空気ボンベや水中メガネ、足ヒレなども装着。潜る準備は万全だ。水中以外では何とも動きにくい重装備を、引きずるようにして甲板のヘリへと向かう。
スタッフの手を借りながら船の端に座り、少しだけ気合をつけて後ろ向きにザブンと海に体を預ける。途端に聞こえていた船のエンジン音、鳥の鳴き声、波の音が消える。先ほどまで感じていた装備の重みも、うそのようになくなった。
「陸の上とはまるで違う世界ですよね。なんといっても音がほとんどない。水の音しか聞こえないんです。完全な無にはならないけど、無に近い状態になれるから信じられないくらいリラックスできるんです。心と体が解放される感じ」
21歳の時に、知り合いに誘われてダイビングと出合った。幼い頃にディズニー映画「リトル・マーメイド」を見て「海の中ってどうなってるんだろう?」と思ったことはあったが、深く考えたことはない。だから、最初は軽い気持ちだった。ところが、初めての海の中は想像もできない世界が広がっていた。流れるように水中を横切る魚の群れや、色鮮やかなサンゴ礁。見たこともない光景に息をのんだ。
それから時間が許す限りスポットを訪れた。多いのは沖縄の石垣島。グアムなど海外に行くことも。「日程が決まると、それまで仕事を頑張ろう、と思いました」というほど夢中になった。売れっ子女優が行くことができるのはせいぜい年に2度。それでものめり込むタイプだけにメキメキと上達した。ライセンスの種類で潜る最大の深さが決まっていて、戸田は40メートルまで可能。これはレクリエーションを目的にしたダイビングでは最大深度。今では一緒に行く仲間に「砂は巻き上げないように気をつけてね。他のダイバーの視界を遮るから」「着底するときはサンゴ礁に当たらないようにね」と指導する立場だ。
潜水艦と遭遇したこともあった。ヒュンヒュンというモーターの振動で振り返ると、大きい物体が近づいてくる。「凄い迫力で、うわぁと思っていると窓から人が手を振ってくれていました」
いろんな体験をしてきたが、一番印象に残っているのはグアムの海底で探検した沈没船。第2次世界大戦のときに攻撃を受けて沈んだ船だった。
船内は至る所でコケが生え、何もかもが朽ち果てていた。けれども、船室や浴室、台所の面影は残っていた。
「あそこで70年以上前、人が生きてたんだなぁと思って。楽しいこともあっただろうし、戦闘中の悲劇もきっとあったと思うんです。そんなことを考えていると、タイタニックの映画じゃないけど、船の中で人々が生活している風景がザーッと脳裏に浮かびました」
時間が巻き戻って船が息を吹き返し、水兵たちが躍動した。でもそれも一瞬だけ。水兵たちはすぐに見ることのできない“亡霊”となり、船はただの残骸になった。
「船のそばにいると、生きるということの重みをなんだか凄く感じたんです。これまでそんな問題を意識したことはほとんどなかったのに。私の中で世界観が変わった気がしましたね」
沈没船のストーリーを想像しながら、考えたのは生きることの意味。「生きるとは何か派手なことをするのではなく、ささやかなことに幸せを感じながら時間を大切に過ごすことなのかも?」。そんなことを漠然と感じていると、自分の生活だけでなく映画やドラマの見え方まで変わってきた。
「非日常的でスリリングなドラマでも、食事のシーンのようなありふれた日常を細やかに描いた場面があると、作品の説得力や温かみが全然違うんですよね」
演技でもディテールを大事にすることを心がけた。すると、演じる対象が今まで以上に生き生きしてくるように思えた。
14日にスタートするTBSのミステリードラマ「リバース」で演じるヒロイン・美穂子は、戸田の今の心境に近い。行きつけのカフェで飲むコーヒーや恋人とのたわいのない会話など、小さなことを何よりも大切に思う女性。現在、そんなヒロインになりきることを心から楽しんでいる。
「今回の制作スタッフは日常のシーンを凄く大事にしてくれるので、撮影がとても心地いいんです。でも、私がいろんな経験をしていなかったら、美穂子が感じるささやかな幸福に着目できなかったかもしれません」
海の中という非日常の世界が教えてくれたのは、日々の小さな幸せの素晴らしさだった。
≪藤原竜也と久々共演 14日〜TBS「リバース」≫TBSドラマ「リバース」(金曜後10・00)は人気作家・湊かなえ氏が原作で、10年前の殺人事件を巡って登場人物の現在と過去が複雑に交錯する。主演の藤原竜也(34)と戸田は映画「デスノート」以来の共演。初回では、主人公の深瀬とヒロイン美穂子の出会いから恋人になるまでが描かれる。戸田は「藤原さんのみんなを引っ張る力と、ドシッと立っている感じは相変わらずカッコいい。この人はやっぱり座長だなぁと思いました」と感心しきり。暗いシーンが多いドラマで、2人のきめこまやかな感情のやりとりも見どころの一つとなっている。
◆戸田 恵梨香(とだ・えりか)1988年(昭63)8月17日、兵庫県生まれの28歳。小学生の頃から芸能活動。06年の映画デビュー作「デスノート」で弥海砂(あまね・みさ)役を熱演。07年のフジテレビドラマ「LIAR GAME」で人気女優の仲間入り。映画「アマルフィ」シリーズ(09、11年)、劇場版も上映されたTBSドラマ「SPEC」(10〜13年)などヒット作多数。
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