「ガンダムって何?」となったら…“ガンダム枠”終了で抱いた寂しさ

[ 2016年12月23日 10:30 ]

「機動戦士ガンダム展 THE ART OF GUNDAM」で公開された、実物大のガンダムの頭部
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 TBSと毎日放送が20日、2017年4月から、日曜午後5時放送のアニメ枠を終了することを発表した。代わりに土曜午前7時から1時間のアニメ枠「アニサタ」を新設するという。

 TBS系列の夕方アニメといえば、もともとは土曜午後6時に放送されていた。「機動戦士ガンダムSEED」、「鋼の錬金術師」などの人気作品を放送し、“土6”の愛称で親しまれていた。

 他番組の放送時間延長に伴い、08年に現在の日曜午後5時に移行。同局で深夜に放送された作品の続編「コードギアス 反逆のルルーシュR2」など、多くの人気アニメを生んできた。

 現在放送中の「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」が“日5”最後の作品となる見込み。「SEED」に始まり、シリーズ5作品を放送した“ガンダム枠”でもあるだけに無くなってしまうのが残念だ。

 同局以外のガンダムシリーズは、今年4月からテレビ朝日系列で「機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096」が放送されたが、日曜朝7時の放送だった。夕方の放送は、シリーズに登場した機体のプラモデル「ガンプラ」の戦いを描いたやや異色の作品「ガンダムビルドファイターズ」を除けば、99〜00年のフジテレビ系「∀(ターンエー)ガンダム」までさかのぼる。

 土6、日5で放送されたガンダムシリーズは、子供にとってのガンダムの入り口になっていたように思う。記者自身、小学生の時に「SEED」を見て、そこから過去の作品に手を伸ばしていった。日5の消滅で、夕方放送のガンダムシリーズが今後、一切なくなってしまうとしたら、「ガンダムって何?」という世代が生まれてしまうのではないか。そう思うとちょっと寂しくなった。(記者コラム)

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