セクゾ佐藤勝利　セリフで涙の事実告白「父さん、死んじゃったんだよ」

　ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長が４年ぶりの新作として作・構成・演出を手掛ける舞台「ジャニーズ・オールスターズ・アイランド」が３日、東京・丸の内の帝国劇場で開幕した。

　「全員主役」をコンセプトに約８０人の若手アイドルが出演し、歌やダンス、アクロバット、フライングなどジャニーズ得意の演出をちりばめた作品。クライマックスではＳｅｘｙ　Ｚｏｎｅの佐藤勝利（２０）が「俺の父さん、死んじゃったんだよ」と涙ながらに告白。

　これはジャニー社長が実際の出来事を反映し盛り込んだセリフ。佐藤は取材に、父親が今年９月に５７歳の若さで病気のため亡くなったことを明かした。

　訃報を知ったジャニー社長から「セリフを入れないか」との提案を受け、「悩んだんですが、父の花道になればいいと思った。姉も“父が帝劇の舞台に上がるのと同じことで誇らしい”と言ってくれた」。母親からも「任せる」と託され、今月１日にセリフを盛り込むことを決めた。

　生前の父親について「ライブにも舞台にも毎回来てくれた。病気になった後は寝たきりにもなって座るのもつらい状況だったんですが、（８月の）ソロ公演を見にきてくれた。うれしかったです」と回想。「勝利」と命名したのが父親で「亡くなった後、改めて名前の持っている意味を考えた。父の思いも背負って、絶対に負けられないという気持ちが込み上げている」と舞台への決意を新たにした。

　ジャニーズＪｒの３人組「Ｍｒ・ＫＩＮＧ」の平野紫耀（１９）も劇中で幼少期に両親が離婚したこと、１人で育ててくれた母親が悪性の腫瘍を患ったことを告白。現在は治療を受け、回復に向かっているという。

　ジャニー社長は「事実の重みが、きっとお客さまにも大きな勇気を与える」と意図を説明。０６年の滝沢秀明（３４）主演舞台「Ｏｎｅ！」でも、子供時代の実話をモチーフにしたことがある。