TBS社長 演出捏造問題に「出演者の了解をいただけなかったミス」

[ 2016年7月6日 15:34 ]

TBS

 TBSの武田信二社長(64)は6日、東京・赤坂の同局で定例会見を行い、番組内で捏(ねつ)造があったとされる6月19日に放送されたクイズバラエティー「ピラミッド・ダービー」について言及。「捏造ではなく、行き過ぎた編集によっておきたことで、ご出演者へのご了解をいただけなかったミスだと思っています。現場には2度とおきないよう丁寧な対応をお願いしている」と語った。「(番組の)事実関係は変えていなく、あたかも途中で脱落したような編集になった」と説明したが、「おっしゃられていることを真摯(し)に受け止めてやっていく」と語った。

 伊佐野編成局長は「作業工程に問題があった。上乗せ、上乗せされた結果。チェックする人間がいなかったことが大きな原因だと思ってます」。関連の会社が番組を制作したが「信頼してお任せしていたが、チェックすべきだったと思っています」と話した。「問題の順番を変えたり、見やすくするための微調整があって、最終的に脱落した人がいるのはおかしいということで、つじつまを合わせるためにこういうことに至った」と説明した。

 出演した顔相鑑定士の池袋絵意知氏が、放送後に収録時と内容が違うことを指摘。TBSなどによると、池袋氏は双子を見極める対決に解答者として参加。最終問題まで解答したにもかかわらず、放送では池袋氏が途中で「脱落」し、参加したはずの問題の放送部分ではCG処理で姿を消された。

 伊佐野編成局長は池袋氏には「番組側の人間がご理解いただけるようにお話ししている最中」とした。池袋氏に一言、説明があれば良かったのでは?という指摘にも「一番大事なことが抜け落ちていた」と悔やんだ。

 TBSは5日、番組公式サイトでは「6月19日放送の『双子見極めダービー』の中で、出演者の方からご指摘頂いた収録の順番や、ルール変更の経緯は、演出の一環のつもりでしたが、事前に説明や了解を得ることなく画像を加工し、行き過ぎた編集がありました」と説明。「池袋絵意知氏、および視聴者の皆さまに深くお詫びいたします」と謝罪していた。指摘から謝罪まで、時間がかかったことに関しては「池袋氏にご了解いただけて5日にいたった」と明かし、関係者への処分などは「現時点では決まっていない」と語った。

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2016年7月6日のニュース