吉田羊「怖くて憎たらしい」ギャップの大きさが視聴者に好評

[ 2016年3月13日 10:00 ]

吉田羊

 1月クールの連続ドラマで、視聴者に好評なのがフジテレビ系「ナオミとカナコ」(木曜後10・00)だろう。ハマリ役と話題の中国人社長を演じる高畑淳子の怪演に加え、ストーリーが後半に進むにしたがって存在感が増す吉田羊の存在が大きい。

 視聴率は初回から一度も1桁台を抜け出せないでいるが、視聴者満足度は平均3・94(5段階評価・データニュース社「テレビウォッチャー」調べ)と、民放の今クールドラマとしては「お義父さんと呼ばせて」(フジテレビ)と並ぶトップの数値だ。

 友人同士の直美(広末涼子)と加奈子(内田有紀)が、DVを繰り返す加奈子の夫・達郎(佐藤隆太)を殺害するというサスペンスドラマの中で、弟である達郎の失踪に疑問を抱き、刑事ばりに2人をとことん追い詰めていくのが吉田羊演じる陽子。通常、犯罪者を追い詰める側を応援するものだが、このドラマはその逆で真相を突き止めていく陽子の高圧的なキャラクターに恐ろしさすら感じる。

 視聴者からの回答もその点を指摘する。「吉田羊が鋭くて怖い」(25歳・女性)「吉田羊の冷静姉が怖い」(55歳・女性)「吉田羊さんはいつもは気さくで好きなのに、このドラマでは憎たらしく感じてしまう」(29歳・女性)。現在10社以上とCM契約し、清潔感と大人の色気があり、好感度も高い吉田だが、そのギャップを視聴者は楽しんでいる。

 17日はいよいよ最終回。予告編で「後悔してももう遅い。あなたたちはもう終わりよ」と冷たく言い放つ陽子だが、果たして結末はどうなるのか。

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