井上芳雄 珍しく連ドラ出演「わたしを離さないで」でキーマン

[ 2016年2月5日 10:00 ]

「わたしを離さないで」に第4話から登場する井上芳雄(C)TBS

 ミュージカル界のプリンス・井上芳雄(36)がTBS金曜ドラマ「わたしを離さないで」(金曜後10・00)に第4話(5日放送)から登場する。連続ドラマへの出演は珍しく「普段は舞台をやっていることが多く、長い期間ドラマに出られる機会が少ないので、一部分だけでも参加させていただけるというお話をいただいた時はうれしかったですね」と意気込んでいる。

 原作は、日系英国人のベストセラー作家カズオ・イシグロ氏(61)が2005年に上梓した「Never Let Me Go(原題)」。英国で100万部を超える大ヒットとなった衝撃SFミステリーで、今回が世界初のドラマ化。綾瀬はるか(30)三浦春馬(25)水川あさみ(32)が「特別な使命」を背負った若者を演じ、生の意味を問い掛ける。

 物語は第3話から青年期に突入。山の中にある世間から隔離された施設「陽光学苑」を卒業した主人公たちは、生活の場を「コテージ」と呼ばれる一軒家に移し、共同生活を送る。

 井上が演じるのは、コテージのリーダー的存在・立花浩介役。カップルになった友彦(三浦)と美和(水川)の行動や、美和の言動に振り回され、コテージで次第に孤独を深める恭子(綾瀬)。3人のいびつな三角関係を察し、閉じていく恭子の心に気付く浩介。浩介の存在が3人の関係に新たな波紋を生み出す…。

 井上は「ただおもしろいだけの話ではなく『これが自分だったら』と考えた時に、そこからの日常が変わってしまうぐらい力のある作品です。そんな作品を連続ドラマでやるのはすごく意義があることだと思うので、僕が演じる浩介という役を通して、見てくださっている方々が何かを考えるきっかけになればうれしいです」と話している。

 東京芸術大学在学中の2000年、ミュージカル「エリザベート」の皇太子ルドルフ役で鮮烈デビュー。ミュージカル「モーツァルト!」は4度の再演で主演を務めた。

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2016年2月5日のニュース