大友康平 出身塩釜市の成人式にサプライズ登場「ff」熱唱

[ 2016年1月11日 09:00 ]

塩釜市の成人式にサプライズ登場し、熱唱する大友康平

 ロック歌手の大友康平(60)が10日、宮城県塩釜市の塩釜ガス体育館で行われた成人式にサプライズで登場した。大友が同市出身であることから実現。東日本大震災から5年を迎える新成人392人に、熱い歌とメッセージを贈った。

 佐藤昭市長らのあいさつ後、司会者が「ここで塩釜出身の著名な方からお祝いのメッセージが届いています」のアナウンス。大友の声で「皆さまの門出を祝うきれいな青空になっています。ここでささやかではありますが、私からプレゼントがあります」のメッセージに続いて、ボーカルを務める「ハウンド・ドッグ」の大ヒット曲「ff(フォルティシモ)」のイントロが鳴り響いた。舞台袖から大友が登場。場内に歓声が巻き起こった。

 拍手の中、大友は「ff」「ブリッジ」の2曲を熱唱。振り袖姿の新成人らは拳を突き上げた。歌い終えた大友は、震災1カ月後にこの体育館で炊き出しに参加し、逆に励まされたことを明かし「震災で皆さんは、人を思いやること、相手の立場に立って考えること、小さなことでも感謝をすることを学んだのではないかと思う」と語りかけた。そして「皆さんは一人で生きてきたのではない。先生がいる、仲間がいる。そのことを忘れないでください。きょうは本当におめでとうございます」と祝福した。

 今月1日に60歳を迎えた大友にとっても、この日は“3度目の成人式”。新成人代表の須藤良太さん(20)と丸山理絵さん(20)から花束を手渡された。2人は大友の熱いエールに「感激しました」「いい記念になりました」と笑顔だった。

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2016年1月11日のニュース