渡辺大 父子2代で独眼竜!28年前の甲冑と眼帯着用

[ 2015年6月12日 05:30 ]

NHK―BSプレミアムドラマ「独眼竜 花嫁道中」で父親の渡辺謙の甲冑を着た渡辺大

 俳優の渡辺大(30)が、父親の渡辺謙(55)が1987年のNHK大河ドラマ「独眼竜政宗」で着用した甲冑(かっちゅう)と眼帯を身に着ける。NHKBSプレミアムの主演ドラマ「独眼竜 花嫁道中」(7月29日後10・00)のワンシーン。親子2代にわたる伊達政宗の姿が話題を集めそうだ。

 ドラマは現代劇で、宮城県の架空の町「独竜町」が舞台。町おこしの切り札として、伊達政宗の正妻・愛姫(めごひめ)の花嫁行列再現を目指す商店街の店主らの奮闘を描く。大が演じるのは「独眼竜政宗」を見て政宗に憧れている男性。自ら発案した花嫁行列に反対する住民の説得に乗り出す際、甲冑に眼帯姿で政宗になりきって登場する。

 甲冑と眼帯は「独眼竜政宗」の放送終了後、NHK関連会社の倉庫に保管されていた。今作の制作にあたり、大に着用させることを思いついたスタッフが探して見つけた。28年間、使用されたことはなかったという。謙が身長1メートル84、大が1メートル85でサイズはピッタリ。甲冑の着付けを手伝うため撮影現場に駆け付けた28年前の担当者も「さすが父子」と感心していた。

 米演劇界最高の栄誉「トニー賞」にノミネートされる俳優になった謙にとっても、出世作の「独眼竜政宗」は思い入れの深い作品。その時の衣装が息子に受け継がれたことに運命的な縁を感じているはずだ。

 大は先月に行われた宮城県大和町でのロケで甲冑を着用。大きな三日月の前立てがある兜(かぶと)と鎧(よろい)は計20キロ以上で「腰が痛い」と苦笑い。甲冑について「(独眼竜政宗の放送が)2歳か3歳のころだったので覚えてなかった。映像では見たが、実物は今回が初めて」と話した。「鎧兜から出る力強さにパワーをもらいました」と父親の名作に思いをはせていた。

 ▼独眼竜政宗 東北の猛将・伊達政宗の生涯を描いた。「梵天(ぼんてん)丸もかくありたい」という政宗の幼少期のセリフは当時の流行語になった。謙は当時27歳。知名度はそれほど高くなかったが、一気に人気俳優となった。全50話の平均視聴率は大河ドラマ史上最高の39・7%(関東地区、ビデオリサーチ社調べ)。最終回は47・8%だった。

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