土屋太鳳はガラケー女子 憧れるけどスマホもLINEも使いません

[ 2015年3月31日 09:30 ]

しなやかな“バスケ筋”がついた美脚を披露する朝ドラ新ヒロイン土屋太鳳

 30日に始まったNHK連続テレビ小説「まれ」に主演している土屋太鳳(たお、20)。日本女子体育大学で舞踊学を専攻し、ダンスやスポーツ全般が得意な活発な女性だ。一方、黒髪で古風な雰囲気も漂う。「まれ」に集中するため携帯電話は従来型の「ガラケー」を使用し、同年代では必須の「LINE」とも無縁。しなやかだけど芯は強い。“たおやか”なヒロインの誕生だ。

 チャームポイントは、黒目がちの瞳でも凜(りん)とした眉でもなく、筋肉だという。1メートル55と小柄だが、体が引き締まっていて動作も機敏。ふくらはぎには、小中学校の部活動で鍛えた“バスケ筋”がついており、「いままではコンプレックスだったけど、チャームポイントだと思い始めたら、そういう(アクティブな)役がくるようになったんです」と笑顔。筋肉自慢の本紙40代の男性カメラマンが「筋肉を撮らせて」と迫ると、「へんた~い!」と腹筋を正拳突きしてニッコリ。そのキュートさでカメラマンを一撃ノックアウトした。

 幼少時は日本舞踊やクラシックバレエなど連日習い事があり、「テレビを見ていなかったし、芸能界という世界も知らなかった」と言う。小学4年時の演劇会で演技の面白さを知り、小5だった2005年の「スーパー・ヒロイン・オーディション ミス・フェニックス」で審査員特別賞を受賞。それから10年の節目に大役を射止めた。

 石川県能登地方と横浜市を舞台に、ヒロインの津村希(まれ)がパティシエの夢を追う物語。朝ドラ出演は11年の「おひさま」、昨年の「花子とアン」に続き3作目。「ヒロインのスケジュールの大変さは知っていたので“ついに来たか”と冷静でしたが、セリフの量がもの凄い。歴代のヒロインを尊敬します」としみじみと話した。

 希は「地道にコツコツ」がモットーで、事業に失敗して家族に迷惑を掛ける父(大泉洋)やおっとりしている母(常盤貴子)を支えるしっかり者。役柄の魅力を「不器用だけど、真っすぐで真面目」と解説。自身とも共通するようで、制作統括の高橋練チーフプロデューサーも「撮影が大変でも“日課なので”と毎日ジョギングを欠かさず、ケーキ作りもコツコツ練習して、(パティシエで製菓指導の)辻口博啓さんも“もう大丈夫”とお墨付きをくれた」と太鼓判を押す。

 収録は早朝から夜まで続き、睡眠時間は2、3時間。「家でもセリフを確認して、寝る時間を削っちゃいます。セリフの滝に打たれながら修行中です」と没頭している。

 ハードスケジュールでも毎日長文のブログを更新。「2年くらい前に毎日更新すると決めたんです。(読者からの)コメントで教えてもらうことも多いので書き続けたい」と根性を見せる。

 ブログにアップされた画像に写っている自身の携帯はガラケーだ。「周りはみんなスマホだけど、貫き通そうと思っています。同級生役の子たちがLINEしてるのを見るといいなあと思うけど、今は希ちゃんに集中したい」

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