福山雅治 涙の男性限定初ライブ「デビューして初めてイケてると思った」

[ 2014年12月23日 21:41 ]

男性限定ライブを開いた福山雅治

 歌手の福山雅治(45)が23日、パシフィコ横浜で、自身初の男性限定ライブを開催した。タイトルは「男の、男による、男のための聖夜にして野郎夜(やろうや)」で、年末恒例公演「冬の大感謝祭」の特別企画。1万4964人が集結し、男性歌手による男性限定ライブとしては、日本音楽史上最大となった。

 開演前から、「ましゃ!ましゃ!」と福山の愛称を呼ぶ、野太い声が会場に響いていた。福山が登場すると、「うぉ~!」と雄叫びも上がり、客席のボルテージは最高潮。福山は「最高じゃないですか、横浜!ステージもアリーナも男だけなんですよ!」と興奮しっぱなし。サポートメンバーの女性コーラスの姿もこの日はなし。「きょうは純度100%の男声を最初から最後まで浴びさせてもらいますからね!」と観客に歓声を求めると、再び起こる「ましゃ」コール。「これが聞きたかった…」と福山は目を閉じて聞き入っていた。

 ギタリストに憧れて上京した福山にとって、デビュー時からの夢だった。12年のシングル「GAME」のミュージックビデオの撮影を、ライブハウスに500人の男性ファンを集めて敢行。そこから2年が経過し、ようやく実現にこぎつけた。「このライブのテーマソング」という同曲や、ヒット曲「化身」「明日の☆SHOW」などを披露した。ファンが大合唱した場面では、瞳にうっすらと涙が浮かんでいた。

 「デビューして20何年、(ファンの)女性が増えまして…」と言うと、観客は「ヒューヒュー」と野次を浴びせた。すると、福山は「“俺、結構イケてる”とか思ったこと、一度もないんですよ。むしろ、初めてイケてると思ったのは、きょう、この夜ですよ。日本で男性限定ライブで、一番の数が集まったんですよ、この夜に。デビューして初めてイケてると思いましたよ」と熱弁。「これは、お金じゃ買えないですよ」としみじみ言うと、大喝采が起こった。

 もちろん、女性がいないために、下ネタも普段より多めにサク裂した。「普段聞けない質問をしてもいいですか?」とニヤリ。「地球上に存在する男は2種類しかいない。童貞か、それ意外の男。このライブは童貞を応援します!」と宣言。実際に童貞アンケートを取ると、パラパラと手が挙がり、福山は「童貞の皆さまには、私の自腹で童貞キャッシュバックを行います」と発表。終演後、童貞規制退場を行い、特設の「童貞ゲート」で“ご縁があるように”と5円玉をプレゼントした。バンドメンバーの紹介では「この音楽業界で、3本の指に入るぐらいチ○ポがデカい」と笑わせ、最後は自身のズボンを少し降ろし、Tバック越しのお尻をチラリと見せて大歓声を浴びた。

 動員目標としていた1万8000人には届かなかった。98年に開始した「冬の大感謝祭」で、チケットが完売しなかったのは初めてのこと。福山は「このまま終わるワケにはいかないでしょう、たった1回で終わるワケにはいかないでしょう。来年もう一度、この場所で会おうじゃないか!」と話し、リベンジすることを誓った。

 普段よりも笑顔が多く、福山本人がライブを楽しんでいた。「長年の夢でした。この日が夢の到達点だと思っていたんですけど、違いました。この日からが、また夢の始まりなんだと教えてもらいました。また野郎歌(やろうか)!また野郎夜(やろうや)!」と呼びかけ、ステージを後にした。

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