能年玲奈「一生大切」あまの恩返し インタビューで見せた15秒分の成長

[ 2014年12月23日 10:33 ]

クラゲのぬいぐるみを手に笑顔を見せる能年玲奈

 社会的ブームを巻き起こしたドラマの終了から1年3カ月。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」で人気女優となった能年玲奈(21)は、27日公開の映画「海月姫」(監督川村泰祐)でユニークなクラゲオタク役に挑んだ。女優として「演技オタクになりたい」という夢、そして「キュンとしたい。女の子ですから」と、21歳の今を語った。

 キラキラ輝く瞳は変わらない。

 「あまちゃんは一生大切にしていく作品。これを基盤にやっていきたい」

 大ヒットした朝ドラは能年にとっても宝物。

 「たくさんの方に見ていただいて、応援していただけるようになったので、こういうインタビューでお話しする時も、どういうふうに言葉を選べば、皆さんに楽しんでいただけるのか。考えるようになりました」

 半年間温かく見守ってくれたお茶の間へ、誓うのは恩返し。あふれる思いを伝えたいあまり、昨年のインタビューでは考え込んでしまい、返答までに20秒ほどかかった。それが経験を積んだ今では5秒ぐらいに縮まり、成長を見せる。

 「私は演技をしている時が一番生き生きしていると自分で思います」という女優業。今作で演じるのは「男を必要としない人生」を信条に、自分たちを「尼~ず」と呼ぶオタク女子集団の一人。“海女”から“尼”になり、部屋にこもってクラゲの絵ばかり描くクラゲオタクになる。

 以前イベントで、高校時代に兵庫県から上京した直後について「東京でどこに行けばいいのか分からなくて引きこもっていた」と話していた。

 実はまだ引きこもりを“克服”していないそうで、「今でも家から出る時、ちょっとあがいています」と明かす。「玄関から出ちゃえばスイスイ行けるんですけど…。“う~っ”てそこから動けませんって感じなんです」と語る。

 多くの人々から注目を浴びる仕事。家から出ることに躊躇(ちゅうちょ)している状態で、大丈夫なのだろうか。無理をしているのではないのか。

 「私は好きなことにだけ集中力を発揮する性格なので、今は演技でやりたいことがあります。家ではそんな(引きこもる)感じだけど、仕事で思い切り演技をしたいので大丈夫です!」

 こちらの勝手な?心配を察したのだろう。明るい笑顔で力を込め、むしろ自信をのぞかせる。続けて今回の役柄にも触れ、「好きなことに集中して、ほかが全然ダメという役なので共感できます」。感情移入しやすい役のようだ。

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