染五郎、崖っ縁巨人にエール 熱烈G党「勝てばモチベーションに」

[ 2014年10月18日 05:32 ]

白鸚さんの墓前に手を合わせる松本幸四郎(左)、市川染五郎

 歌舞伎俳優の市川染五郎(41)が17日、東京・池上本門寺で父の松本幸四郎(72)と初世松本白鸚三十三回忌追善「吉例顔見世大歌舞伎」(東京・歌舞伎座、11月1~25日)の記者会見に出席した。

 先月から始めた稽古に一段と熱が入る中、染五郎が「(勝てば)モチベーションにつながる」と明かしたのがプロ野球巨人の試合結果。歌舞伎界の中でも、原辰徳監督の現役時代からの熱烈なファンとして知られる。ここまで宿敵阪神とのクライマックスシリーズ(CS)は打線が湿り3連敗。2年ぶりの日本一奪回へ崖っ縁に追い込まれたが、「巨人が勝つのは巨人のためだけではない。松竹の(今回の)興行にも関わってくる」とエール。来月1日初日に向け「とても気がかりなので頑張ってほしい」と、巨人のCS突破を強く願った。

 会見前には祖父白鸚さんの墓を幸四郎と訪れ、成功を祈願。今公演で、曽祖父7代目松本幸四郎から3代にわたって“お家芸”としてきた「勧進帳」の弁慶に初挑戦することを報告した。

 染五郎は1歳頃に弁慶の格好をして遊んだ思い出を振り返り、「41年間憧れ続けてきた夢が実現する」と感無量の面持ち。幸四郎も「この日が来るのを夢見て、私は歌舞伎を頑張ってきたんじゃないかと思う」と喜んだ。

 幸四郎からはユニークな助言も飛び出した。次女で女優の松たか子(37)が歌ったディズニー映画「アナと雪の女王」の主題歌を引き合いに出し、「染五郎の“ありのままの姿”で自分なりの弁慶をつくってほしい」。これには、硬かった染五郎の表情も和らいだ。

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2014年10月18日のニュース