日テレ タツノコプロ買収を発表、タイムボカン、ガッチャマン

[ 2014年1月29日 16:15 ]

 日本テレビホールディングス傘下の日本テレビ放送網(東京)は29日、「ハクション大魔王」や「科学忍者隊ガッチャマン」を手掛けるアニメ制作会社のタツノコプロ(東京都武蔵野市)を買収すると発表した。キャラクターを生かした関連ビジネスを強化する。ネット動画市場の拡大など放送業界をめぐる環境が激変する中、事業を多角化する。

 これまで親会社だったタカラトミーから株式の54・3%(議決権ベース)を31日付で取得し、子会社化する。取得額は非公表。タカラトミーも引き続き20・0%の株式を保有し、タツノコプロや日テレと連携する。

 タツノコプロには原作を基にせず、キャラクターの商品化や作品のリメークを単独で判断できる自社制作の作品が多い。東京都内で記者会見した日テレの大久保好男社長は「当社の制作力や情報発信力とタカラトミーの商品開発力を生かしてキャラクタービジネスを拡大したい」と述べた。

 タカラトミーの富山幹太郎社長は「商品化を視野に新たなキャラクターの開発にも積極的に取り組む」と話した。

 タツノコプロは1962年に設立。タイムボカンシリーズ「ヤッターマン」や「昆虫物語みつばちハッチ」なども手掛けている。

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2014年1月29日のニュース