サンドラ・ブロック&ジョージ・クルーニー 東京五輪祝福

[ 2013年10月3日 06:00 ]

プレミアイベントに登場したジョージ・クルーニー(左)とサンドラ・ブロック

 宇宙で遭難する女性技術者を描く映画「ゼロ・グラビティ」(監督アルフォンソ・キュアロン)のプレミアイベントが1日(日本時間2日)、米ニューヨークのリンカーンスクエアで行われた。

 世界各国のマスコミ60社、ファン1000人が集結したエンターテインメントの聖地ブロードウェー。主演サンドラ・ブロック(49)と、宇宙飛行士役のジョージ・クルーニー(52)が、2020年の東京五輪開催を祝福した。クルーニーは「間違いなく日本人を元気づけ、日本に大きな変化をもたらす催し。(東日本大震災からの)リカバリーの大きな力になる」と満面の笑み。ともにオスカー俳優で、親日家で有名な2人。震災発生後いち早く100万ドル(約1億円)の寄付を発表したブロックも、静かにほほ笑んだ。

 “映画界の五輪”米アカデミー賞の最有力候補とされる作品だ。高速で飛来する宇宙ゴミにスペースシャトルを破壊され、船外作業中に宇宙に取り残された2人の物語。最新技術を駆使した、無重力空間の映像は圧巻だ。ワイヤ12本で、俳優を操り人形のように動かす新装置などを新たに開発。4年半をかけて完成した映像は「史上最高の宇宙映画」との声もある。

 ブロックの演技も“金メダル級”だ。漆黒の闇で通信を絶たれた孤独、酸素が刻一刻とゼロに近づく恐怖。そして絶望の淵から取り戻す、生への執着を見事に演じ、「しあわせの隠れ場所」(09年)以来2度目のオスカー獲得が期待されている。過酷な撮影に耐え抜いたブロックは「世界中の人が感動できる物語。世界中に伝わるメッセージがある」と手応えを口にした。日本公開は12月13日。

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