桂米朝 唯一のレギュラー番組終了へ「高齢と体調を配慮」

[ 2013年9月12日 08:11 ]

 人間国宝の上方落語家・桂米朝(87)の唯一のレギュラー番組「米朝よもやま噺」(ABCラジオ、日曜前5・00)が今月いっぱいで終了することが11日、分かった。

 最終収録は6月25日、同局で行われた。収録済みのものは15日放送分(ゲストは棚橋昭夫元NHKプロデューサー)で終わるが、残り2回分は過去の名作選を放送する予定。米朝事務所によると「本人の体調を考慮し8月半ばに(降板を)申し入れた」という。

 同番組は05年4月にスタート。故喜味こいしさんや人間国宝の歌舞伎俳優・坂田藤十郎(81)ら随時ゲストを呼び、上方芸能などについての芸談や思い出話を繰り広げていた。これまでにも米朝の体調がすぐれない時や入院中は自宅や病院で収録などしていたが、ABCでは「貴重な番組が終了するのは本当に残念ですが、ご高齢であることと昨今の体調を配慮して決断しました」と説明した。

 米朝は先月26日から肺炎のため兵庫県尼崎市内の病院に入院。当初は38度を超える高熱に嘔吐(おうと)を繰り返したが、米朝事務所によると、順調に回復しており「食事も流動食から普通食になりましたし、リハビリも始めました。お医者さんのGOサインが出れば退院できる状態」と明かした。

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2013年9月12日のニュース