舞台「真田十勇士」淀の方演じる賀来千香子 “孤高の人”に共感も

[ 2013年7月31日 07:49 ]

舞台「真田十勇士」に淀の方役で出演する賀来千香子

 スポニチ創刊65周年記念事業の舞台「真田十勇士」(8月30日初日、赤坂ACTシアター)に出演する賀来千香子(51)がこのほど、大型時代劇にかける意気込みを語った。

 今回、賀来が演じるのは淀の方。天下人・秀吉亡き後、嫡男・秀頼と豊臣家を支え、大坂夏の陣で滅亡の運命をたどった。戦国時代の中でも際立った個性を持った女性として様々なストーリーが描かれてきた。

 淀の方を演じるにあたって賀来は「責任感が凄い(女性)だと思う。気高さ、品格、パワーが必要な役柄」と大役への思いを語った。今の時代から見つめると「もう少しうまく生きられなかったかなとも思う」としながらも、義を貫いたその生き方が人を魅了し“孤高の人”という表現で共感できる部分も多かったという。

 すでに始まっている十勇士の殺陣の稽古を訪れ、役のイメージを膨らませた。「斬りにいくリアルさ、そして舞台として魅せるということの大事さ、それを見ることが勉強になった」とこれまで多くの役を経験してきたが、演じることにあくまでも貪欲な姿勢を見せる。

 豪華な共演陣についても主役の真田幸村を演じる上川隆也を「演技が素晴らしく楽しみ」と語り、徳川家康を演じる里見浩太朗、多くの若手イケメン俳優らの構成に「バランスが取れていて、熱い現場になりそう」と間近に迫った稽古を楽しみにしている。

 最後に賀来は「熱い時代のエネルギー、パワーを体感しに来てもらいたい。この舞台で刺激を受けて(日々の)戦場に戻っていただければと思う」と、現代社会を“戦場”になぞらえて、熱いメッセージを発信した。来月30日の初日に向け、芝居作りを進めていく。

 ◆賀来千香子(かく・ちかこ)1961年10月17日生まれ。82年に「白き牡丹」(TBS)で女優デビュー。「男女7人夏物語」(86年、TBS)などヒットドラマに立て続けに出演。92年には、一大ブームを巻き起こした「ずっとあなたが好きだった」(TBS)に主演した。映画、ドラマ、舞台、CM、雑誌など多岐にわたり第一線で活躍している。近年は「つるかめ助産院~南の島から~」(12年、NHK)「ドラマ10 激流~私を憶えていますか?~」(13年、NHK)に出演。「HERS」(光文社)でカバーグラビア連載中。

 ▽舞台「真田十勇士」 8月30日~9月16日、赤坂ACTシアターで東京公演。脚本に「劇団☆新感線」座付作家の中島かずき氏、演出に幅広いジャンルで活躍する宮田慶子氏を迎え、主演の真田幸村を上川隆也、敵対する徳川家康を里見浩太朗が演じる。柳下大、倉科カナ、そして賀来千香子らベテランから若手の豪華メンバー出演の大型時代劇。主題歌は中島みゆきが担当する。

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2013年7月31日のニュース