本格派の上方落語家 笑福亭松喬さんが肝臓がんで死去

[ 2013年7月31日 09:37 ]

死去した笑福亭松喬さん(2011年撮影)

 上方落語家で屈指の本格派として知られた笑福亭松喬(しょうふくてい・しょきょう、本名高田敏信=たかだ・としのぶ)さんが30日午後4時30分、肝臓がんのため大阪市西区の病院で死去した。62歳。兵庫県出身。葬儀・告別式は8月2日午後1時から大阪市阿倍野区阿倍野筋4の19の115、大阪市立やすらぎ天空館で。喪主は長男健太(けんた)氏。

 1969年、故六代目笑福亭松鶴さんに入門し、鶴三の名で初高座。87年、六代目笑福亭松喬を襲名した。上方言葉を大切にした重厚、丁寧な語り口、的確な人物描写で「らくだ」など古典を中心に演じ、2007年度の芸術祭賞大賞を受賞。笑福亭を代表する存在として活躍した。

 11年末に肝臓がんと判明。闘病しながら12年春に高座復帰し、同年10月から4年連続計16回の独演会に取り組んでいた。6月上旬に大阪市内で開かれた一門会に出演後は、体力が衰え、高座を休みがちだった。

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2013年7月31日のニュース