「風立ちぬ」批判に反論 宮崎駿氏、韓国メディアと会見

[ 2013年7月27日 01:38 ]

 アニメーション監督の宮崎駿氏が26日、東京都内で韓国メディアと会見、戦闘機設計者が主人公の新作映画「風立ちぬ」に対し韓国のネット上で「戦争を美化している」などと批判が出ていることに関し、「戦争の時代を一生懸命に生きた人が断罪されてもいいのかと疑問を感じた」と作品に込めた思いを語った。聯合ニュースなどが報じた。

 20日に日本で公開された同作品は、零式艦上戦闘機(ゼロ戦)の設計者堀越二郎をモデルにした主人公が、美しい飛行機をつくる夢を追った半生を描く。韓国でも9月に公開される。

 宮崎監督は「堀越は軍の要求に抵抗して生きた人物だ。あの時代を生きたというだけで罪を負うべきだろうか」と指摘した。

 一方、日韓間の懸案となっている従軍慰安婦問題については「日本がもっと前に清算するべきだった」と指摘。「橋下徹大阪市長の発言でこの問題がまた持ち上がるのは屈辱的だ」とし、「日本は韓国と中国に謝罪するべきだ」と強調した。

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2013年7月27日のニュース