拉致問題啓発ポスターのデザイン一新 津川雅彦がモデルに

[ 2013年7月2日 12:24 ]

 政府の拉致問題対策本部は2日、北朝鮮による拉致問題の早期解決を訴えるための新しい啓発ポスターを発表した。俳優の津川雅彦(73)をモデルに起用、約3年ぶりにデザインを一新した。

 ポスターは津川が厳しい表情で正面を見据えたものと、海を背景に遠くを見つめるデザインの2種類。「親の愛は、世界を動かす。拉致問題は、私達すべての問題です」といったメッセージや津川のサインが記されている。

 東京都内で開かれた記者会見には津川さんのほか、拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表(75)や横田めぐみさん=失踪当時(13)=の父滋さん(80)、母早紀江さん(77)らが出席。滋さんは「怒りと同時に優しさが目の底に出ている。素晴らしいポスターができた」と話した。

 津川は、1974年に生後5カ月の長女を誘拐された経験に触れ「(拉致問題が)わが事のように思える人間として参加させてもらった。一日も早く解決してほしいという気持ちを日本人みんなが持てば、大きな力になって世界に届くと信じている」と話した。

 古屋圭司拉致問題担当相も「家族を大切にし、拉致問題は絶対に許さないというイメージに合致した。目力があり、迫力十分だ」と津川さんの表現力を評価した。

 ポスターは15万枚以上を印刷し、全国の自治体や駅、空港などの公共施設に配る。

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2013年7月2日のニュース