沖縄の組踊に初出演 坂東玉三郎「大変うれしい」」

[ 2013年3月7日 18:38 ]

 今月、東京と沖縄で歌舞伎俳優として初めて沖縄伝統芸能「組踊」に出演する坂東玉三郎(62)が7日、国立劇場(東京都千代田区)での公演を前に稽古を公開、「古典的な沖縄の芸術に触れられ、大変うれしい」と語った。

 玉三郎が主演するのは、新作「聞得大君誕生」。組踊を多く手掛ける芥川賞作家の大城立裕さんが書き下ろした。

 玉三郎は琉球王朝の国王・尚真の妹役で、士族の若者との身分違いの恋を乗り越え、神女「聞得大君」になるまでを演じる。

 玉三郎は「古典の言葉と形を覚えるのが大変でしたが、(稽古は)楽しい時間でした」と話した。

 組踊は琉球王朝時代の18世紀、中国からの使節を歓待するため始まったとされる。琉球の古い詞章と三線、琴などの古典音楽、古典舞踊で物語を見せる。

 公演は8~10日まで東京の国立劇場で、同15~17日に沖縄県浦添市の国立劇場おきなわで。

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2013年3月7日のニュース